池田響子さんのMAYAでは5年ぶりの個展です!
2012年の「光の版画展」では、ポラロイドを使った転写作品を展示されましたが、
今回はイラストレーション、写真、コラージュと様々な表現が並びました。
テーマは「Day Dream=白日夢」。
女性、花、蝶、海…といったモチーフが幻のように繰り返し登場します。
瞬きの合間に消えてしまいそうな儚さと、ほんの少しの不安感が見る人を惹きつけます。
上の2点はコピックペン0.03mmの線を緻密に重ねて描きこまれた作品。
これまでとは一味違った表現で好評でした。
アクリル画では、ガルシア=マルケスをテーマにした連作も並びました。
南米の熱く乾いた空気や魔術的リアリズムと言われる物語の世界と
池田さんのシュールな表現は好相性だったようです。
写真、コラージュ、アクリル画…と異なった技法での展示ではありましたが、いずれの作品からも世界に向けられた池田さんの妖しく、ユニークな眼差しを感じていただけたのではないかと思います。