わたしたちは いつもなにかを さがしている。
さがしながら 今日も歩く。
自分のことは、意外によくわかりません。
絵を描いたときにはじめて、自分が世界をどんなふうに見ているのか
何を感じているかがわかることがあります。
毎日を生きるそれぞれのひとの一瞬の表情や、通り過ぎた情景が
いつのまにか、記憶のなかにきざまれています。
雪のように降りつもったその一瞬の情景を
日々を生きているひとたちを、描きたいといつも思います。
ギャラリーハウスMAYAでの久しぶりの展覧会です。
たくさんのかたにご覧いただけましたら嬉しいです。
Profile
幼い頃より絵を描くことと本を読むことが好きで
本にたずさわる仕事をしたいと考えるようになる。
美術大学卒業後、紙にボールペン、水彩絵の具を用いて
絵の制作を続けている。
書籍の仕事に、『夜をゆく飛行機』(中央公論新社)
『神去なあなあ日常』『神去なあなあ夜話』(徳間書店)
『たまごを持つように』『鉄のしぶきがはねる』『鷹のように帆をあげて』(全て講談社)
『引き出しの中の家』(ポプラ社)などがある。