今まで飼ってきたペットは、家の後ろにある森にお墓をたてて埋めてきた。
きれいに樹木が並んでいるその森は、奥深くまで続いていて、
ずっと先まで見えないのが少し不気味で、不思議な感じだった。
雷がひどい日は森に落ちているのか、ものすごい音がしてこわかった。
その森は、今まで飼ってきた動物たちの魂というか、何か尊いものが集まっている場所、
生きている場所のような気がした。
その森はどんどん新しい植物が生い茂っていって、樹の一本一本も更に高くなり、
今も成長し変化し続けている。動物たちのお墓の目印もいつの間にかなくなってしまった。
今実家にはうさぎと亀が一匹ずついるが、いつかは二匹も森の一部になるのだろう。
植物も、動物も生きているもののすべての舞台はどこか自然の中で、
色や模様のひとつひとつも、森という世界の中で生かされている。
あらゆるいきものたちは、想像の中でも、思い出の中でも、現実でも、
日々変化することを止められない世界の中で、永遠の休息を求めて過ごしている。
その世界の一部に森が必ず存在している。それを愛しいと感じながら、表現したいと思った。
1988年 静岡県生まれ
2011年 東京工芸大学 芸術学部 デザイン学科卒業
東京都在住
受賞
2012年 第7回グラフィック「1_WALL」展 審査員奨励賞 菊地敦己選
ギャラリーハウスMAYA 装画を描くコンペティション Vol.12 準・祖父江慎賞
2013年 第11回TIS公募展 入選
イラストレーション誌 ザ・チョイス 第188回 有山達也 準入選
グループ展
2009年 くしゃくしゃぽい展(高円寺)
2010年 beyond kawaii展(ポルトガル)
piennue展(銀座)
2011年 ポルトガルプロジェクト「jp_pt」
2012年 beyond kawaii 2012:Reborn Japan展
その他
2011年 「Koi鯉アートのぼり」プロジェクト
祈りのツリーproject