2019年11月25日（月）〜12月7日（土）
展覧会の作品発表を中心に活動され、国内外に多くのファンを持つ深瀬優子さん。
装画コンペvol.2のMAYA賞受賞者でもあり、今回は7年ぶり4回目のMAYAでの個展です。
「油彩を薄く何層にも塗り重ねながら、物語を紡ぐ様な気持ちで一枚の絵を描いています。
現実と少し隔たりのある好きな物だけ詰め込んだ箱庭みたいな小さい世界が好きで、
そんな小さな世界に遊ぶ姉妹を描きました。
親友であり自分を写す鏡の様な存在でもある姉妹、
箱庭では少女と兎、鴉や猫や他の動物達とも姉妹です。
描かれた姉妹たちの物語を想像しながら楽しんで頂けたら嬉しいです。」
「寓話姉妹」© Yuko Fukase
箱庭のような世界に密やかに暮らす、必ずしも人間同士とは限らないさまざまな姉妹たち。
上の作品「寓話姉妹」は三姉妹なのだそうです。
「夢見がちな姉妹」© Yuko Fukase
「女王」
© Yuko Fukase
左「踊るお嬢さん」右「天駆ける乙女」© Yuko Fukase
「ぽっぺん月夜」© Yuko Fukase
筆致の見えない美しい画面は油彩とアルキド樹脂絵具の混合技法によるもの。
静かな眼差しの感情の見えない少女たち（時には少年）は、ずっと深瀬さんの世界に棲み続けています。
「蜜刻」© Yuko Fukase
アポロチョコやカルピス、モンブラン、ホットケーキと、夜しか咲かない烏瓜、ぽっぺんなど、ちょっとノスタルジックな小道具から物語が広がっていくようでした。
作品集、ポストカード、缶バッジなども大人気！
深瀬さんもほぼ毎日在廊、何度も足をお運びくださるお客さまも多く、静謐な作品とは対象的に賑やかな二週間の展覧会でした。
