楯川さんの2年ぶりの個展です!
画材をいつもの版木やガッシュからパステルに持ち替えて描かれました。
「今回描いたのは退屈な日常からちょっとだけエスケイプした少年の一日です。
主人公の少年になったつもりで自由に描いているうちに、自然とパステルでの表現になりました。」
(コメントより)
一点一点にタイトルや言葉の説明はないけれども、ある秋の日の少年の揺れる心模様と時間の流れがみえてくるように作品が並べられました。
展覧会タイトルは、今年展覧会が続いて忙しかった楯川さんの心境なのでしょうか。
個展の前には「いつもと同じことはしたくない」とおっしゃっていました。
そうして、敢えて画材を変えてみることにしたのだそう。
いつもと異なる雰囲気に驚かれる方も多くいらっしゃいましたが、版画では見ることの少なかった色彩(例えば赤とか)が画面の中で印象的に登場したり…と、楯川さんご本人も新鮮さと解放されるような気分を味わうことができたようです。
今後もパステルで描き続けるかわからないとのことでしたが、「これまで」と「これから」の間でバランスを取る楯川さんの「いま」をみることのできた一週間でした。