中川学展「MARMERO」

2019年9月23日(月)〜9月28日(土)
nakagawa

中川さんの前回の展覧会は2011年、ちょうど震災が起こった週でした。
(そのときのことを「あの日からの或る日の絵とことば」(創元社)に描かれています。)
8年半ぶりの個展は、最初の東京展以来、中川さんがずっと追い続ける泉鏡花の世界をご覧いただきました。

© Gaku Nakagawa

© Gaku Nakagawa

並んだのは、今年3月に刊行された中川学×泉鏡花・第4弾『榲桲(まるめろ)に目鼻のつく話』のための絵。

© Gaku Nakagawa

© Gaku Nakagawa


今日は此の家に居り侍り、御方様たちおなぐさみ。―暗闇坂にある榲桲の樹の奥、古い武家屋敷には秘密が隠されていた。そして向かい合う懸札の家で行われる大人たちの閉ざされた逸遊嬉戯。あの少年の日々、一人の少女をめぐるすべてが妖しく謎めいていた。泉鏡花幻想譚の絵本化を精力的に続ける中川学が、大胆なイマジネーションによって、はるか鏡花思春期の記憶を辿る妖しくも哀切な少女思慕譚に挑む。(「BOOK」データベースより)

© Gaku Nakagawa

© Gaku Nakagawa

『榲桲(まるめろ)に目鼻のつく話』の展覧会は今年3月から5月に金沢の泉鏡花記念館でも「鏡花幻妖アンソロジー」として開催されました。

IMG_0852

今回は、普段目にすることのない初期のイメージラフ絵コンテ

IMG_0856

鉛筆の下絵なども公開。金曜の夜にはトークイベントで制作秘話などが語られました

IMG_0841

中川さんの在廊は金、土曜の2日のみでしたが、妖しくて怪しい、そして美しくも少々難解な鏡花の世界を中川さんの解釈を通してたくさん方にお愉しみいただきました。


http://www.kobouzu.net/
twitter @co_kobo
中川学artistページ

カテゴリー: 2019アーカイブ, MAYA   タグ:   この投稿のパーマリンク