2018年12月3日(月)〜12月8日(土)
MAYAではなんと17年ぶり!の松本里美さんの個展です。
(松本さんはMAYA装画コンペvol.10の審査員(平川彰氏・幻冬舎)賞の受賞者でもあります。)
作品の舞台となったのは前回と同じく「柳ホテル」。
「柳ホテル百景」
柳ホテルは架空のホテルです。
2002年にここギャラリーハウスMAYAから始まった「柳ホテル」の物語は、あっちへ行きそっちへ行き、作品は増え、違った切り口で何回か展覧会をやってきました。
ホテルの従業員や長く留まっている作家や女優や旅の楽隊、全員がなだれ込む大団円、大晦日の様子など。
同時に歌ができ、曲ができ、それらは画集&CD『Bronze & Willow』に納められました。
すでにライフワークです。
さて今回は・・・
ここ数年の制作のテーマは『恋』であります。
月日は流れる。ホテルの廊下の壁に男女の肖像画が掛けられています。
その前にはウィローパターンのあの椅子が。この椅子はいつからここにあるのか。
誰が座っていたのか。二人はどうゆう関係だったのか・・・
百年のストーリー
その昔ここはとあるお屋敷だったようです
お屋敷に暮らしていたレディ・ウィローの恋は何処へ?
狂言回しは、イタリア喜劇の役者たち
いつまで続くのか、死ぬまで続くのか(●字はすべて挨拶文より)
「銅版画家でミュージシャン」という肩書の松本さん。
最近は紅茶好きが興じて英国式ティールームを切り盛りされるという八面六臂の活躍をされています。
もともとイギリス文化に造詣が深く、これまでに食やコスチュームに関しての書籍を手がけられてきました。
写真は、松本さんの絵がエチケットになったワインと、お手製のイングリッシュケーキ(美味!)が振る舞われたオープニングでの一枚。
柳ホテルに現れる様々な人々の物語が語られ、少し艶っぽくドラマティックな世界をお愉しみいただいた一週間でした。