2015年2月9日(月)〜2月14日(土)
昨年7月のコンペから約7ヶ月、6人の受賞者が展覧会に向けて鋭意制作した
新作をご覧いただきました!
こちらではギャラリーの様子を少しずつご覧ください。
展示した作品はそれぞれのartistページに追加掲載しております。
MAYAではグランプリ、丸山一葉さんの個展を。
丸山さんは子どもの頃から読書好きで、MAYA装画コンペには格別な思い入れがあったとのことでした。
日本の昔話や宮澤賢治から、エンデ、グリムやアンデルセンなどの世界の童話が、
ダイナミックな構図と繊細な人物表現を兼ね備えた表現で描かれました。
また「私の妄想の世界です」とおっしゃるシュールでユニークなオリジナルもお愉しみいただきました。
MAYA2では、準グランプリと各審査員賞の5人の展示を。
準グランプリ・桜餅シナモンさんは、昨年のvol.13名久井直子賞での展示の際と同じ、
入口すぐ左手の壁面を飾られました。
鶴さんが審査後に「勢いと荒々しいものから次の表現に足を踏み出して来て、自分なりの
ものに焦点が当たりつつあるのではないか」とおっしゃる通り、挑戦し続ける桜餅さんの
熱意が伝わる展示でした。
桜餅シナモンartistページ
よしもりたけはるさんは二宮大輔賞。二宮さんが「ろうそくを赤く塗らなくとも、
充分に物語を表現できている」とおっしゃる受賞作では小川未明の物語に漂う土着的な雰囲気や
哀しみが描かれていましたが、今回は一緒に画面から飛び出しそうな力強い存在感のある
動物たちが並びました。
(お仕事のご都合で短時間しか在廊できなかったご本人の写真を撮りそこなってしまいました!)
よしもりたけはるartistページ
鶴丈二賞・丸岡京子さんによるクロスステッチのイラストレーション。
受賞作「アンナ・カレーニナ」に合わせて、チェーホフなどロシア文学をテーマに制作。
細やかな技術力で作りこまれる画面に、これからはイラストレーションとしての表現や
作品の深度を探求していくような制作を考えてゆきたいとおっしゃっていました。
丸岡京子artistページ
中上あゆみさんはアルビレオ賞。審査のときには「これはきっと大きく描かれた
原画を縮小して出力したに違いない!」とみんなが思った程の細かく丁寧な表現は
ラファエル0号の筆の毛先を更に細く削って描かれているそうです。
展示に合わせて制作されたzineも好評でした。
中上あゆみartistページ
MAYA賞の池田彩香さんです。
奥行きを感じさせるモノクロームの世界は油性色鉛筆で描かれています。
受賞作「ロリータ」は主人公の大学教授の眼差しを意識して描かれたとのこと。
今回展示した新作でも同じテーマのもと、微熱を帯びたような画面が描かれました。
池田彩香artistページ
今年も15回目の装画コンペを7月に開催します。応募要項はコチラからどうぞ。
ご応募をお待ちしております!