新目惠展「緑の光線」

2010年12月6日(月)- 12月11日(土)

photo : Takuto Endo

12月とは思えない、やわらかく暖かい陽光に満ちた一週間でした。
新目さんはMAYAの装画コンペvol.6準グランプリ、TOKYO ILLUSTRATION 2007入選+審査員特別賞などを受賞、また装画や挿絵などで印象的なお仕事をたくさん手がけて注目を集めている作家です。

タイトルは「緑の光線」。エリック・ロメールの映画でご存知の方も多いかと思いますが、太陽が沈む直前または昇った瞬間に緑の光だけが輝くことがあるという、ごく稀な自然現象のこと。見た人は「幸せ」になるといわれています。
新目さんが描いたのは何気ない日常の一場面。そんな中にこそかけがえのない「幸せ」があるのかもしれないと感じられる気持ちのよい作品が21点並びました。

画材はW&N水彩と和紙。
陽光きらめく風景は現実?それとも白日夢・・・?
ハレーションが起ったような淡い色彩の画面、透明感溢れる美しい光の表現は新目さんの得意とされるところであり、作品を前にしたときに心に静かに響きます。

今回はグリーンコーディネーター渡辺慎子さんとのコラボレーションで松ぼっくりや様々な木の実で装飾された数点のフレームを展示。ギャラリー入り口に飾られた様子はまるでクリスマスリースのよう、この季節にぴったりな暖かい雰囲気を演出していました。

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