土曜・最終日は17:00まで、日曜休廊。
もりにすむふたごのかがみのおはなし、『ふたごのかがみ ピカルとヒカラ』。
高山なおみさんは、神戸の六甲山でこのおはなしを書きました。
偶然ですが、以前私も15年ほど暮らしていました。
空に近いところ。木々が根をおろす地面の上。船の汽笛。鳥のバックミュージック。しんとした雪の日、etc。
山の暮らしは、偶然の連鎖です。
霧の中。リスに出会ったのも、フクロウが松の枝に止まったのも、たったの一度きり。
そんな自分の心のかがみに映る「ふうけい」をおはなしにのせて描きました。
銅版画は反転して、鏡絵のよう。水彩やコラージュも合わせて心のままに創ってゆきました。
2020年4月、コロナ禍で街の本屋さんも軒並み閉まっていた時、サイトヲヒデユキさんの素敵な装幀の施された絵本となって、私の手元に届きました!
このものがたり、なんとなくコロナ禍の今が投影されている気がしています。
今回、絵本の原画全18点のほか、オリジナルの作品も展示いたします。
コロナ禍の収束を願いつつ、観ていただける機会となれば……嬉しいです。
1961年、兵庫県生まれ。
京都精華大学卒業後、銅版画工房「アトリエ凹凸」、神戸元町の古いビルの屋上アトリエ「やねうらJumbo」で制作。神戸の六甲山に住む。今は生まれ育った西宮で、小学校の図工の先生をしながらアトリエ凹凸で制作。あちこちで個展を開催している。
おもな絵本に、『三匹の犬の日記』『こけ子 と こっ子』(ともに、作・与謝野晶子)、『Picnic』『こんにちは!サムソンくん』(いずれも架空社)、『とうさん』(文・内田麟太郎/ポプラ社)、『トクトクぴゅーん』(作・吉岡しげ美/岩崎書店)などがある。
絵本は 【maya store】 でもお求めいただけます!