MAYAでは2年ぶりの都築さんの個展です。
日々のニュースに落ち着かない毎日でしたが、たくさんの方にお出かけくださったのでは、装画のお仕事や各地での展覧会、立体作品「ファブリック・トロフィー」の制作販売など、幅広いご活躍で注目を集める作家だからでしょう。
…とはいえ、この状況にギャラリーへのお出かけが難しかったかたも多いことと思いますので、いつもより作品画像を多めにご紹介させていただきますね。
昨秋のWAVE2019(アーツ千代田3331)では壁面一杯に拡大されていた作品。
今回はギャラリーサイズとなって正面の壁に飾られ、道行く人の目を引いていました。
「私の平面作品は、アナログとデジタルを組み合わせたデジタル版画的なものです。」
「鉛筆によるグラデーションと素材コラージュを組み合わせたモノクロの版を、シアン、イエロー、マゼンダの色ごとに作り、それぞれをスキャンしてPhotoshopで着色し、レイヤーで重ねてフルカラーの色彩を出しています。プリントすることは制作過程のひとつです。」
普段は目にすることが殆どない、100%鉛筆で描かれた作品も。
ファブリックトロフィーはいつもより一回り小振りなサイズ。
化粧箱に布とレースで額を作られた小さな作品も大好評でした。
「日常に潜む幻想と狂気を額縁の中に閉じ込めました。
作品の視線は家族から部屋、家、街並みというように外側へ広がると同時に、その逆に街から家々の窓や扉を通って家人の横顔へ、その裏へ、内面へと向かっていきます。
ある家族の物語のように、家族を通して世界を見たり、登場人物の心の中を覗き見してみてください。」
(挨拶文より)