MAYA ブラッシュアップ講座 selection
2019年2月4日(月)〜2月9日(土)
これまでビビッドな色彩、ユーモラスでパワフルな人物画が印象的だった八朔さん。
今回はこの数年、並行して精力的に取り組んでこられたモノトーンの線画が並びました。
描かれたのは、変わりゆく街、変わらない風景。
平成の終わりの東京が見せるさまざまな表情。
展示にあたり、万年筆で描かれた線画を拡大して出力。
布などさまざまな支持体を試された結果、数種類の紙の使用が決まりました。
風景によって紙やインクの色を変えることで光や音、時間や空気の流れを感じさせる効果も。
東京タワーを描いた「赤羽橋」のように、バリエーションで御覧いただいた作品もありました。
大学では建築学を学ばれた八朔さん。
久しぶりに建築物を細部まで観察し、構図を考えて描きこむ時間は初心に帰ったようで楽しかったそう。
展覧会用に作ったTシャツ、巾着、トートバッグは、「いかにもオミヤゲモノ屋さんにありそうな雰囲気を狙った!」とのこと。
現在は、今回の作品を纏めたZINEの構想を練っていらっしゃるようです。
風景だけでなく、新たに描きたいモチーフも見えてきたようで、八朔さんの線はこれから更に生き生きと広がりを見せてくださることと思います。