2016年4月18日(月)〜4月23日(土)
陽射しが気持ちの良い春の一週間、古川じゅんこさんの展覧会を開催いたしました。

© Junko Furukawa
展示したのは森久美子さんの小説「青い雪」の挿絵。
2014年10月から一年間、日本農業新聞で連載されていたものです。

© Junko Furukawa
鉛筆で描かれた挿絵原画303点から選んだ110点と、小説のイメージを色鉛筆と水彩で描いた新作6点を展示しました。
北海道北東部の農村に住む主人公・美紀子が中学3年生だった1964年。
東京オリンピックが開かれ、誰もが日本の明るい未来を夢見ていた。
卒 業50年目のクラス会を機によみがえる切なくも楽しい青春の思い出。
初恋の人との再会を通じて、美紀子が気づいた大切なものとは―

© Junko Furukawa
10代だった主人公が60代になるまで…という長い年月のお話だけにその時々の流行などの時代考証が難しかったそうで、著者の森久美子さんの昔の写真やお話を参考にされたとおっしゃいます。
オープニングには札幌から森さんも駆けつけてくださり、楽しいお話をお聞かせくださいました。

© Junko Furukawa
落ち着いた清潔感のある表現、そして柔らかな余韻の残る古川さんの作品でした。