「breathe」君野可代子 × 佐藤昌美 × 寺坂耕一

MAYA装画コンペ受賞者selection #2
2015年4月20日(月)〜4月25日(土)
breathe

MAYA装画コンペでは、受賞後に装画だけでなく新聞や雑誌の連載小説の挿し絵などで活躍する作家がたくさんいます。彼らの様子をご紹介、そしてバックアップしたく、昨年からはじめた受賞者selection。2回目となる今回は初夏の季節に相応しい三人に集まってもらいました。
テーマの『breathe』には、呼吸する,風がそよ吹く,香りが漂う…といった意味があります。


君野可代子(vol.8 祖父江慎賞)
https://www.gallery-h-maya.com/artists/kiminokayoko/


昨春までサンデー毎日(毎日新聞社)で挿し絵を手がけられ、今年単行本化された宮部みゆきさんの連載小説「悲嘆の門」の装画でも大きな注目を集めた君野さん。思春期の少年少女たちの、どこか揺らぐような佇まいを魅力的に表現するのが得意。ヤングアダルト向けの小説のお仕事を手がけることが多いそうです。

© Kayoko Kimino

© Kayoko Kimino

装幀/城所潤(ジュン・キドコロ・デザイン)

装幀/城所潤(ジュン・キドコロ・デザイン)


佐藤昌美(vol.7 丹治史彦賞)
https://www.gallery-h-maya.com/artists/satomasami/

水墨画を思わせる静謐な風景、そして動物や鳥などを題材に描く佐藤さん。日頃から時間をみつけると動物園へ足を運び、動物のスケッチをしているのだそうです。最近手がけた教科書のお仕事では、これまではあまり描かれなかった人物も登場したり、どこかユーモラスな雰囲気やモチーフで更に佐藤さんの世界が広がったようでした。

© Masami Sato

© Masami Sato

装幀/黒田貴(新潮社装幀室)

装幀/黒田貴(新潮社装幀室)

寺坂耕一(vol.11 大滝裕子賞)
https://www.gallery-h-maya.com/artists/terasakakoichi/

イヴ・サンローランのポートレイトを描いたのは、昨年から展覧会が続いていた寺坂さんです。ご本人もかなりの読書家。以前の展示ではボードレールやコレット、プルーストといった文豪たちの肖像をシンプルでありながら人間味を感じさせる表現で描かれました。お仕事では和洋折衷さまざまなテーマをしっかりと寺坂さんのテイストで見せてくださっています。

© Koichi Terasaka

© Koichi Terasaka

装幀/飯田紀子(新潮社装幀室)

装幀/飯田紀子(新潮社装幀室)


装画コンペは7月に開催!(→応募要項)今年も魅力的な作品との出会いを楽しみにしています!

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