坂井治展「ぜんぶひと」

2014年11月3日(月)〜11月8日(土)
sakaiosamu

TVCM、映画、アニメーション、CG、ゲーム、WEB、グラフィックデザインなどの
企画や制作をする(株)ロボットアニメーション作家としての活動を主軸に
イラストレーションのお仕事や絵本など幅広く手がける坂井さんの初個展です。

「真昼の夢」© Osamu Sakai

「真昼の夢」© Osamu Sakai

タイトルのとおり、モチーフは「ぜんぶひと」。
通勤途中の電車などで見かけた人たちを絵日記的に描きとめた作品は300点以上、
すべてMAYA2の壁に並び、たっぷりとご覧いただきました。壮観!
画材も技法もさまざま。送られてきたDMやチラシやメモ用紙などの裏に気負わず、
のびのびと制作されているのが伝わります。

sakaimaya2

右壁面中央には、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で公式上映され
エストニアの映画祭では入選もした作品『デジタル』をiPadで上映。

「本を読む」© Osamu Sakai

「本を読む」© Osamu Sakai

MAYAでは、今回の展覧会のために新たに描かれた作品26点を展示しました。

「人々の行方」© Osamu Sakai

「人々の行方」© Osamu Sakai

坂井さんは約3年間、日々すれ違う、名も知らぬ人が発するイメージの尻尾を捉まえて、
紙の上に記録されてきました。
その多くが一見しただけでは「人」とはわかりづらい抽象的な表現となっていますが、
思わず笑ってしまうユーモアであったり、ちょっとセンチメンタルなムードが漂っていたり。
人々の温もりや息遣いを感じるような空間となりました。

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