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平澤一平展「自由形?」

2013年6月17日(月)〜6月22日(土)
木彫に彩色という技法は一貫しつつ、毎回ユニークなアイデアで愉しませてくれる
平澤一平さんの展覧会です。今回もポジティブなパワー溢れる作品が並びました!

「アルルの寝室にて」© Ippei Hirasawa

主役は「リラックスしすぎているネコ」。
ゴッホやマティスの名画の中や、バタフライスツールやイームズ のシェルチェア、
高級外車の上や、観光地など、神出鬼没に寝そべります。

「グルメパン」© Ippei Hirasawa

こんな不敵な顔つきのパンダや柴犬、シーズーなども登場。
最近の作品は樹脂が使用され、硬質でビビッドな木彫に独特な半透明のテクスチャと
柔らかい印象が加わりました。
写真やステッカーなどを用いたコラージュが施されたポップな作品も大好評。

「ランボルギーニ ニャウンタック」© Ippei Hirasawa

最近は絵本の分野でも大活躍。これまで出版された4冊はすべて手描きで、
アクリル絵具サクラソリッドマーカーを使用されているそうです。
はやくはやくっていわないで」(ミシマ社/第58回産経児童出版文化賞受賞)
だいじなだいじなぼくのはこ」(ミシマ社)
おはよう僕だよ」(岩崎書店)
月火水木金銀土日 銀曜日にはなにしよう?」(幻冬舎)
いずれも益田ミリさん(文)との共作。気がつくと急ぎ足になっている人も
立ち止まってホッとひと息つきたくなるような、やさしさがいっぱい詰まった本です!

http://www.tis-home.com/ippeihirasawa
maya store

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たなか鮎子展「仮想空間実験室」

2013年6月10日(月)〜6月15日(土)

子ども向けの絵本や児童書の挿絵のような柔らかいものから、
「数学」「裁判」「ロジカルシンキング」といった硬派な内容のものまで
幅広いジャンルのお仕事で注目される鮎子さんの個展です。

「真空溶媒 1 - 宮澤賢治(『春と修羅』より)」© Ayuko Tanaka

今回のテーマは、言葉による「化学反応」を楽しんでいた作家たちの詩や物語。
ボルヘス「バベルの図書館」、宮澤賢治「春と修羅」「グスコーブドリの伝記」、
ブルトン「溶ける魚」、ウェルズ「水晶の卵」酒井穣「これからの思考の教科書」
ヴィトゲンシュタイン「論理的哲学論考」…など。

「ポラーノの広場 2 - 宮澤賢治」© Ayuko Tanaka

もともと大の読書家である鮎子さんにとって「言葉」と「想像力」が出会って起こる
「化学変化」はインスピレーションの源であり、ずっとそれをビジュアライズしてきました。

「仮想空間実験室 2」© Ayuko Tanaka

今回の展示では「これまでやってみたかったことを思い切って試してみた!」とのこと。
寒色系の抑えた色彩で統一したり、立体、コラージュ、油彩など新たな表現方法への
挑戦も、愉しんで制作された様子が伝わりました。
鮎子さんの硬派で叙情的なイメージの世界は、今後もさまざまな「言葉」と交錯しながら
更に色濃く、深みを増してゆくことと思います。

たなか鮎子artistページ

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7月22日(月)〜7月27日(土)
くまあやこ展「空飛ぶ中庭」

© Ayako Kuma

日々の自然や物語、詩のなかで出会ったいきものたちや言葉が
ふわりと深く語りかけてくれます。
彼らは思い思いの中庭を作り、棲みはじめ、ときには旅に出ます。
これからも、いきものたちの声にそっと耳を澄ませてみたいです。

今回、オリジナル版画作品とドローイングを中心に展示いたします。

神奈川県生まれ。中央大学ドイツ文学専攻卒業。イラストレーション青山塾修了。
愛犬ブラウニーとノアを描いたのがきっかけで、絵の世界に。
アクリル絵具などの混合技法と、銅版画技法での制作しています。
絵本作品に、そだててあそぼう『マンゴーの絵本』(農文協)、
『きみといっしょに』(タリーズコーヒージャパン)、詩画集『犬ト詩ウ』(トムズボックス)など。
東京イラストレーターズソサエティ(TIS)会員。

■展覧会
2001 個展 『HUNDERT HUNDE GEFUNNDEN』(ギャラリーハウスMAYA)
2004 個展 『犬ト詩ウ』(ギャラリーハウスMAYA)
2005 個展 『Spielzimmer』(カフェテリア カスミ)
HBファイルコンペ受賞者展(HBギャラリー)
2006 個展 『DOGGY』(ビリケンギャラリー)
装画を描くコンペティション受賞者展 (ギャラリーハウスMAYA)
2007 個展 『犬の時間』(渋谷駅・東急東横店 ザ ギャラリー)
2007 個展 『空想動物園 Tiergarten』(ギャラリーハウスMAYA)
他、グループ展などに参加

■受賞歴
「TIS公募展#4」入選
「HBファイルコンペ2005」副田高行特別賞
「装画を描くコンペティションvol.5」作田えつ子賞
「TIS公募展#8」入選 網中いづる賞、メグホソキ賞
「TIS公募展#9」入選 南伸坊賞、五月女ケイ子賞


くまあやこartistページ
http://home.c08.itscom.net/ayakuma/
http://www.tis-home.com/ayako-kuma

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7月15日(月)〜7月20日(土)
安藤貴代子展「ハテナノハナシ」

© Kiyoko Ando

旅先でフシギにあうハテナ殿
ハテ、サテどんな目にあうのでしょう?
佐藤さとる氏の話他にインスピレーション得て
フシギな話を描きました

女子美術短期大学卒
セツ・モードセミナー卒

第11回HBファイルコンペ 特別賞
イラストレーション ザ・チョイス 141回 入選
第21回上野の森美術館・日本の自然を描く展 入選

ギャラリーハウスMAYA
装画を描くコンペティションvol.8 グランプリ
藤沢周平「蝉しぐれ」をモチーフにグランプリをいただきました。

**仕事**
「狼ばば様の話」作・柏葉幸子 講談社 装画と挿絵
「狼ばば様の話」作・柏葉幸子 毎日新聞[近畿版] 連載/挿絵
「狛犬[あ]の話」作・柏葉幸子 講談社  装画と挿し絵
「狛犬[あ]の話」作・柏葉幸子 毎日新聞[近畿版] 連載/挿し絵
「櫓の無い舟(伊庭八郎幕末異聞)」作・秋山香乃 双葉文庫/装画
「闇の陣羽織」 作・鈴木英治 祥伝社文庫 /装画
「士道の値(伊庭八郎幕末異聞)」作・秋山香乃 双葉文庫/装画
「未熟者 (伊庭八郎幕末異聞)」作・秋山香乃 双葉文庫/装画
「花守の話」 作・柏葉幸子 毎日新聞[近畿版] 連載/挿し絵
「花守の話」 作・柏葉幸子 講談社 /装画[カバーイラスト]と挿し絵

安藤貴代子artistページ

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7月8日(月)〜7月13日(土)
井上朝美展「らうらうじ」

© Asami Inoue

—らうらうじ—
上品で美しい、可愛らしいさまを表す古語。
動植物たちは時に美しく、健気でユーモラスな表情を見せてくれます。
日本の夏を彩る、水辺の生き物を描いた作品です。

1979年山口県徳山市(現:周南市)生まれ。
広島市在住。
2003年広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科視覚デザイン卒業。
Mazdaで約9年間、カラーデザイナーとして働いた後
2012年より、フリーのイラストレーターとして制作活動を開始。
主に動物、植物をモチーフにしたイラストを得意とし、
手描きの良さを活かした温かみのある作風。

ダジャレをこよなく愛する双子座A型。

http://www.kazamai-asami.com/

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7月1日(月)〜7月6日(土)
松成真理子原画展「手ぶくろを買いに」

© Mariko Matsunari

新美南吉生誕100年記念、
岩崎書店より刊行の『手ぶくろを買いに』原画と
描き下ろし小品を展示いたします。

大分県生まれ。京都芸術短期大学(現、京都造形芸術大学)卒業。
『まいごのどんぐり』(童心社)で第32回児童文芸新人賞受賞。
主な絵本に『ふでばこのなかのキルル』『じいじのさくら山』(ともに白泉社)、
『くまとクマ』(童心社)、『ぼくのくつ』『せいちゃん』(ともにひさかたチャイルド)、
『ころんちゃん』(アリス館)、『こいぬのこん』(学研)、
『たなばたまつり』『はるねこ』(ともに講談社)、『かさじそう』(岩崎書店)など。
紙芝居や童話の挿絵も数多く手がけている。

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楯川友佳子展「rain」

2013年6月3日(月)〜6月8日(土)

昨年の装画コンペ準MAYA賞の楯川さんは、現在文芸誌のさし絵などで活躍中の作家。
MAYAでは2007年に続き、2回目の個展となります。

「旅をする男」© Yukako Tatekawa

描かれたのは雨の日の4篇の物語。
それぞれにイメージカラーが設けられ、しっとりしたニュアンス漂う
繊細な作品が並びました。まるで映画のワンシーンのようです。

「少年」© Yukako Tatekawa

楯川さんの作品は木版の凹版技法で制作されます。
いつも木目を効果的に活かした作品を描かれていますが、
今回も滴る雨の雰囲気がシックに表現されていました。

© Yukako Tatekawa

こちらは木版リトグラフのモノクロームの作品。
雨の降らない一週間でしたが、MAYAは静かな雨音が聞こえそうな
心地よい空間となりました。

楯川友佳子artistページ

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山口はるみ展「femmes japonaises」

2013年5月27日(月)〜6月1日(土)

イラストレーションの一線を走り続け、作品もご本人もスタイリッシュな
山口はるみさんの展覧会です。
背中にもHarumi Gal!こちらはヨウジヤマモトとのコラボレーションで
西武渋谷店のアートプロジェクトの一つとして販売されました。
(他にカットソーやボトム、バッグといったアイテムも。)

© Harumi Yamaguchi

展示したのは2012年12月から約1年間、新聞12紙に連載された林真理子さんの
時代小説「正妻 慶喜と美賀子」全354回の挿絵からセレクトされた100点。
公家の娘に生まれ、最後の将軍=慶喜に嫁ぎ、激変の時代を生きた女性の物語です。

© Harumi Yamaguchi

鉛筆パステルアクリル等で描き、Photoshopや時にはプリンターを使って加工。
さまざまな技法を駆使してアナログとデジタルの融合した作品となりました。


© Harumi Yamaguchi

意外なことに、はるみさんにとって初の新聞連載だったのだそうです。
しかも時代物。もともとは「歴女ではなかった」とのことでしたが、
一話一話、丁寧な時代考証のもとに描かれていたので、今回は作品と一緒に
はるみさんによるとても分かり易く面白い解説をお愉しみいただいた方も
多かったのではと思います。
見事にHarumiワールドとなった「幕末」の様子を見せてくださいました。

http://www.tis-home.com/harumi-yamaguchi
http://www.yamaguchiharumi.com

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後藤貴志展「Les enfants」

2013年5月20日(月)〜25日(土)

少年少女がみる夢の世界のようなファンタジックなイラストレーションを
得意とし、多くの熱いファンを持つ後藤さん
装画コンペvol.8のMAYA賞受賞者でもあり、MAYAでは初めての個展です。

「リボン」©Takashi Goto

作品には多くのキャラクターが描かれ、他の作品にも繰り返し登場。
彼らはすべて共通する一つの世界の住人なのだということに気づきます。

「うてなの子供」© Takashi Goto

明るく愛らしい…というだけではない、ほんの僅かに漂う毒気も魅力。
アクリル絵の具鉛筆で細部まで丁寧に描きこまれた原画が美しく、
長い時間をかけてご覧くださるお客さまが多い一週間でした。

「御猫伯爵」© Takashi Goto

少し前にNHK「みんなのうた」で放映された「エレファン」の原画と動画も展示。
手嶌葵さんが唄う小さな子象の切ない物語は、子どもだけでなく、心を鷲掴みされて
涙を流した大人の方も多かったようです。

後藤貴志artistページ

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遠藤拓人写真展「ontology」

2013年5月13日(月)〜5月18日(土)MAYA2同時開催


イラストレーションと併行して写真作品を制作し続けてきた遠藤さん
MAYAとMAYA2の二つのスペースを使った初の写真展です。

© Takuto Endo

ontology (=存在論)は『存在の存在を存在をもって証明する』の意味を持つ哲学用語。
それはまさに写真機の機能そのもののように感じる、と遠藤さんはおっしゃいます。

© Takuto Endo

映し出されたのは、現実と非現実のあいだを自在に往き来しながら捉えたような瞬間。
まるで白日夢のような日常にほど近いファンタジー

© Takuto Endo

外光が入るMAYAは、室内でも陽光を感じさせる明るめの作品で構成。
対して半地下で密室感のあるMAYA2はより妖しさが色濃い空間となりました。
好評だったフォトコラージュは、まさに遠藤さんが描くイラストレーションの世界。
イラストレーションであれ写真であれ、どちらも「表現」の同一線上にあると考える
作家の意思が強く感じられる展示でした。


http://photo.artakuto.com/

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