2015年11月30日(月)〜12月5日(土)
街がクリスマスの装いで賑やかになる頃。
楯川さんの2年半ぶり、3回目の個展を開催しました。

© Yukako Tatekawa
描かれたのは「風」そして「まなざし」をテーマにした、3つの季節、時間、場所。
いつも楯川さんの作品で印象的なのが、木版を刷ることで画面に生まれる木目。
今回は風や空気の流れが効果的に表現されていました。

© Yukako Tatekawa
楯川さんの作品には、ほんの少しだけ淋し気な様子が魅力的な少女たちが度々登場します。
ニュアンスのある表情からは、彼女たちの心が微かに揺れる様子が読み取れるようです。
展示作品は冊子に纏められ、販売もいたしました。

© Yukako Tatekawa
楯川さんの愛犬オスカーも度々画面に登場。
凹版技法の木版画に彩色、鉛筆を重ねて陰影を強調されているとのことです。

© Yukako Tatekawa
文芸誌の挿絵のお仕事ではミステリーやホラーなど幅広いジャンルの挿絵も手がけていらっしゃいます。
展示にはMAYA装画コンペのために描かれた「アンナ・カレーニナ」(トルストイ/上)や「愛人」(デュラス)も並び、今回のオリジナルとはまた一味違った、より文学的な世界観も好評でした。