2014年6月9日(月)〜6月14日(土)
かつてはバンコク、シドニーで暮らし、日本に帰ったいまも旅が大好きで
頻繁に世界各地を訪れるアンヤラット渡辺さん。
梅雨空を吹き飛ばすような、明るく元気いっぱいな方でした。

© Aunyarat Watanabe
「チュニスのメディナ」
チュニジアの首都チュニスには、おもちゃ箱のような摩訶不思議な旧市街メディナがあります。
土産物屋、ミントティーのカフェ、ランプや、香水の店がひしめきあって、まるで迷路のよう。
昨年はアメリカで絵本『Maaaps』が出版されました。
Maaapsとは「ただのMapでは語り足りない、世界のたくさんの場所を表現する地図」として考えられた
アンヤラットさんによる造語。
さまざまな都市に暮らす人々、建物などの名所、食べ物…etc.が地図に散りばめられています。
アンヤラットさんが訪れた街に紛れ込んで「火星」の地図もあったりします。
そして巻末には、手にした人が自分の旅を描き込めるページも!

© Aunyarat Watanabe
「スパイス売り」
イスタンブールのスパイスマーケットはとてもカラフル。
丁寧に積み上げられてディスプレイされたスパイスたちは、まるで絵の具のパレットのように綺麗です。
まるでスパイスマーケットのように、カラフルでエネルギッシュなアンヤラットさんの作品。
絵本は、オイルパステルで描いたパーツをPhotoshopでレイアウトしてデータ入稿したそうです。
今回展示した作品はすべて、絵本の中のさまざまな場面を新たに一枚の画面に描き直したものでした。

© Aunyarat Watanabe
「カッパドキア」
トルコのアナトリア高原、キノコ岩の林立する不思議な大地。
地層が長い年月をかけて風で浸食され、まるで絵本のような奇妙で不思議な景観を作り出しています。
度々質問されるペンネーム「アンヤラット」とは、タイの女の子のポピュラーな名前なのだそう。
自ら『食欲旺盛、旅と世界遺産をこよなく愛すイラストレーター』とおっしゃる通り、
普段は料理や食材をテーマにした絵もたくさん描かれており、端々に逞しい生命力を感じる
アンヤラットさんの展覧会でした。
アンヤラット渡辺artistページ
https://www.gallery-h-maya.com/artists/aunyaratwatanabe/