岡山を拠点に活動する吉山さんの初めての個展です。
甲南女子大学在学中は花井正子さんに師事。
現実から離脱したような幽玄な世界が描かれました。
何某かと出会い、繰り返し見える事で自分が僅かにでも変化、変質する。
それは人間同士に限らず、様々な事象にも当て嵌まると思います。
そういった逢瀬をテーマに描きました。
短編小説集「逢瀬」も書き、その原画をメインに展示します。
絵では虫と植物のクローズアップを中心にご覧いただきましたが、一緒にご覧いただいた短編小説集でも目を見張る表現力を発揮していた吉山さん。
古風な言葉の運びと、ご本人の若々しい雰囲気のギャップに多くの方が驚かれていました。
しばらくは絵も文章も両立させていきたいとのことで、今後の展開が楽しみな作家でした。