伊藤美沙きりえ個展「紙のかけら 影のかたち」

2019年2月18日(月)〜2月23日(土)

切り絵アーティストであり、影絵パフォーマンスなどのイベントを開催。
そしてイラストレーターとしても活動される伊藤美沙さんの個展です。

itomisa

年間通して山や沢に出かけるとおっしゃる伊藤さん。
山岳雑誌「岳人」の連載「山の文学アンソロジー」の挿絵を手がけられています。
仕事の絵を中心に、オリジナル作品もたっぷりご覧いただきました。

© Misa Ito

© Misa Ito

岩山の 岩の荒肌ふき割りて
噴き昇る煙と よみたるかも
若山牧水「在る旅と絵葉書」(『みなかみ紀行』より)

© Misa Ito

© Misa Ito

頂上に近い堰松帯に入った時は、愼に猿鹿の類も入り得ぬ、
獰猛なヤブ潜りであった。
河東 碧梧桐「白馬山登攀記」より

© Misa Ito

© Misa Ito

「おい、俺たちはいつかは死んじまうだろう、だけれど山だって
またいつかはなくなっちまうんじゃあないか。」
大島亮吉「涸沢の岩小屋のある夜のこと」(『登高行』より)

© Misa Ito

© Misa Ito

制作はいつも対象となるものをスケッチすることから始まります。
上の作品のように、時には使用する和紙をご自分で染めることも。
和紙は洋紙に比べてほぼ伸縮がないので、切り絵に向いているとおっしゃいます。



デザインカッターを操って徐々に力強い形が現れてくる作業の様子は、静かに魂を吹き込んでいるようです。

© Misa Ito

© Misa Ito

こちらは会期中、ギャラリーで制作されていたギャラリー犬のゴンです!

展示作品はartistページでもご覧いただけます。

伊藤美沙artistページ

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