2015年6月22日(月)〜6月27日(土)
約2年ぶりとなる町田尚子さんの個展です。
壁面を飾ったのは、絵だけでなく、物語も手がけられた絵本、
『さくらいろのりゅう』(アリス館)の原画全点。
むかしむかしあるところにひとりのむすめがいました。
むすめはいつもひとりぼっちでした。
はじめてできたともだちはりゅうでした。(「BOOK」データベースより)
『さくらいろのりゅう』は、大きな話題となった怪談えほん『いるの いないの』(京極夏彦 作/岩崎書店)の出版後に描くことが決まったのだそうです。それから個展があったり、絵本『おばけにょうぼう』(内田麟太郎 作/イーストプレス)の制作などがありながら、大切に物語をあたため続けて、やっと今年の3月に出版されました。
(同時期に出版された妖怪えほん『あずきとぎ』(京極夏彦 作/岩崎書店)も好評発売中です。こちも猛暑を一瞬忘れる一冊です…!)
そして、一緒に展示した新作は、歌人の佐藤弓生さんの歌集『薄い街』に収録された短歌をもとに描かれました。
飛ぶ紙のように鳥たちわたしたちわすれつづけることが復讐
満月に聞かれぬように路地裏を鈴のひとつぶにぎりしめゆく
すべりこむもののしずけさバス停に深く息づくバスが、一艘
毎回大人気のコケシたちも野の花の装いで並びました。
*今後の展示予定*
8月1日〜30日『いるの いないの』原画展@ちいさな駅美術館Ponte del sogno(和歌山)
9月5日〜27日『いるの いないの』『あずきとぎ』原画展@ギャラリー・エフ(浅草)
町田さんの作品はmaya storeでもご覧いただけます。
https://www.gallery-h-maya.com/store/illustrator/naokomachida/