MAYAの装画を描くコンペテイションは毎年夏の行事の一つとしてたくさんの皆様に支持されてまいりました。今年は21回目として、また魅力的な作品との出会いを期待しておりましたが、コロナが落ち着く気配もなく、さらにオリンピックが開催されるのやら中止になるのやら全く先行きが読めない日々が続いております。
日常のギャラリー業務はできうる限りの対策を講じて皆様をお迎えしてはおりますが、コンペティションとなると膨大な作品が全国や外国からも送られてくるため私どもの防コロナ対策がどのくらいできるものか不安に思われます。
従いまして、今年のコンペティション開催は見送らせていただくことにいたしました。
とても残念なのですが、このような不確実性の高い時勢にあっては慎重に対処することが大切と考えます。
また来年は今年の悔しさをバネに一層充実したコンペティションを、と考えております。
どうぞ皆様ご了解ください。そしてくれぐれもお身体をお大事にお過ごし下さい。
尚、昨年度の装画コンペvol.20受賞者展は3月1日より例年通り開催いたします。
受賞者たちも鋭意制作中、こちらもどうぞよろしくお願いいたします!
装画コンペ・今年はお休みします!
2021年2月11日(木)〜2月20日(土)
石川えりこ展「ばあさんは15歳」
土曜、最終日は17時まで。日曜休廊。

© Eriko Ishikawa
2019年10月から2020年7月まで読売新聞朝刊で連載された「ばあさんは15歳」(文・阿川佐和子)。
阿川さんとジャズセッションの様に描き上げた268点のさし絵原画を全て展示いたします。
1月に中央公論新社より書籍化、展覧会でもお求めいただけます。
1955年福岡県嘉麻市生まれ。横浜市在住。
デザイナーを経て、 フリーのイラストレーター・絵本作家となる。
幼少期の体験をもとに描いた「ボタ山であそんだころ」(福音館書店)は2015年に第46回講談社出版文化賞絵本賞及び2017年に台湾でOpenbook最佳童書を受賞。
同作品は2015年にブラティスラヴァ絵本原画展へ出展。
『あひる』(くもん出版)
『てんきのいい日はつくしとり』(福音館書店)
こどものとも『ことしのセーター』(福音館書店)
こどものとも『しんやくんのマラカス』(福音館書店)
『流木のいえ』(小学館)
『かんけり』(アリス館)ミュンヘン国際児童図書館『ホワイト・レイブンズ』入選
『しぶがき ほしがき あまいかき』令和元年度社会保障審議会福祉文化財推薦作品特別賞/2020児童福祉文化賞推薦作品受賞. 2021JBBYおすすめ!日本の子どもの本
挿絵
『またおこられてん』文/小西貴士(童心社)
『こくん』文/村中李衣(童心社)IBBY(国際児童図書評議会)2021選定図書
『あららのはたけ』文/村中李衣(偕成社)2020年坪田譲治文学賞/JBBYおすすめ!日本の子どもの本
『ねこのこふじさん』文/山本和子(アリス館)2020JBBYおすすめ!日本の子どもの本
『おれ、よびだしになる!』文/中川ひろたか(アリス館)2020年度全国課題図書/BIG2020日本推薦絵本として出展(シンガポール)/第4回日本こどもの本研究会作品賞. 2021JBBYおすすめ!日本の子どもの本
『とどけ、サルハシ!』文/葦原かも(小峰書店)
2019/10〜2020/07読売新聞朝刊連載小説「ばあさんは15歳」挿絵(文/阿川佐和子)
宍戸竜二展「ハピネス」
イラストレーションと小説
2020年9月28日(月)〜10月3日(土)
イラストレーションと文章を併行して制作される宍戸さんのMAYAでは初めての個展です。
10の短編小説と絵を交互に展示して、ギャラリーはいつもとはちょっと趣の異なる空間に。
また期間中はオンラインでも公開、さらに展示作品収録したZINEも制作されて、さまざまな方法で展覧会「ハピネス」の世界をお愉しみいただきました。

© Ryuji Shishido
“イラストレーションの制作では、「タイトル」を強く意識してきました。
タイトルとは絵を説明するものではなく、その絵に存在する感情を表現するもの、と私は捉えています。
そのタイトルは徐々に言葉のようになり、そしてストーリーとなりました。
今回の作品展のテーマはハピネス「幸せ」です。
絵と言葉を使い、より深い心の奥へとご案内することができたらいいなと思っています。”

©Ryuji Shishido

「わたしの好きな人」© Ryuji Shishido

「幸福の孤独と、夜の瞼」© Ryuji Shishido

「未来のために」© Ryuji Shishido
海と空の広い土地に暮らす宍戸さんならでは、深呼吸をしたくなるような風通しのよい作品でした。
オフィシャルサイト/https://shishidoryuji.net/
オンラインショップ/https://www.4410art.net/
ツイッター/https://twitter.com/Shishido_Ryuji
インスタグラム/https://www.instagram.com/shishido_ryuji_4410art
末原翠展「Remains」
2017年には装画コンペのMAYA賞を受賞、装画や文芸誌さし絵などを手がける末原翠さん。
6年ぶりの個展です!
心が微かにざわつくような怪しさに惹きつけられる陰影に富んだ風景画はますます冴え渡り、最近は人物が登場する色鮮やかでエネルギーに満ちた作品も増えてきました。
自然も、都会も、室内も、すべてが末原さんの眼差しのフィルターを通した世界。
これからもさまざまな場面が切り取られ、私たちの心を動かしてくださることと思います。
□末原翠artistページ
https://www.gallery-h-maya.com/artists/sueharamidori/
□Instagram
https://www.instagram.com/midorisuehara/
寺田克也生個展「えんぴつ2 モンスターと少年」
2020年9月7日(月)〜9月19日(土)
当初5月の開催予定だった2年ぶりの寺田克也さんの個展。
私たちもとても楽しみにしておりましたが、コロナの影響を考慮した結果オンラインでの作品を公開に。
そしてリアル展覧会を遂に9月に開催することができました…!
電個展も、引き続きご覧いただけます。
生個展のために描かれた新作。
前2回の寺田さんのMAYA個展でも、とびきりカッコいいZINEを作ってくださった大岡寛典さんによるデザイン。今回も痺れます。
→ maya storeでどうぞ!
https://www.gallery-h-maya.com/store/item/3268/
エハガキボンのMAYAでのお取り扱い分は完売してしまいましたが、まだBCCKSさんのサイトからお求めいただけます。
https://bccks.jp/store/terra
これまでも寺田さんをはじめとする漫画家、アーティストのTシャツをシルクスクリーンでたくさん制作されているyonpoさん。
今回の展覧会の絵から3作品をオシャレなTシャツにしてくださいました。
→ maya storeでも引き続きお求めいただけます。
https://www.gallery-h-maya.com/store/illustrator/katsuyaterada/
sold outの商品はyonpoさんのサイトへどうぞ!
https://yonpo.info/
荒井良二絵本原画展「こどもたちはまっている」
2020年8月24日(月)〜9月5日(土)
@MAYA2
MAYAでは、ひさしぶりの荒井良二さん。
8月の終わりにMAYA2で6月に刊行された絵本原画展を開催しました!
その絵本は…
19点の絵本原画を前にすると煌めくような美しい色彩に圧倒されます。
描き下ろしドローイング。
ギャラリーで描いてくださった絵もそのまま壁に飾られました。
入り口のテーブルには荒井良二さんのファブリックを。
こちらを制作したのは今から30年近く前(!)のMAYAの個展のときでした。
お客さまの中にはそのときのことを覚えていてくださる方もいて、荒井さんとも昔話に盛り上がりました。
2021年2月1日(月)〜2月10日(水)
吉田尚令展「二月の庭」
土曜、最終日は17時まで。日曜休廊。

© Hisanori Yoshida
どういう展覧会にするかというコンセプトのようなことを、あまり考えないで、とにかく頭に浮かんだものを絵にすることにしました。
作品点数がある程度揃えば、おのずと今回の展覧会のテーマのようなものが、あとから浮かんでくるだろう。などと思ってはじめてみたものの、ここまで描いた絵を部屋に並べてみても、ちっとも浮かびませんでした。
いろんな絵があって楽しいねと思ってもらえたら良いですが、絵がバラバラだし何がしたいん?よくわからん。と言われるのかもしれません。大丈夫だろうか心配です。
吉田尚令(よしだひさのり)
1971年、大阪府生まれ。絵本の作画を中心に活動。『希望の牧場』(森絵都作)で、
IBBYオナーリスト賞を受賞。主な絵本作品に『悪い本』(宮部みゆき作)、
『星につたえて』(安東みきえ作)他。
挿絵を手がけた作品に『雨ふる本屋』(日向理恵子作/童心社)ほか多数
絵本はmaya storeからもお求めいただけます!
https://www.gallery-h-maya.com/store/illustrator/yoshidahisanori/
冬期休廊のおしらせ
展覧会はお休みですが、ご用件はお電話、メールなどで承ります。
新年は、軽部武宏展「ヤマピカリャー《山で光るもの》」でスタートします。
安心して外出ができる日常が戻るまで、来年も引き続き気をつけてお客様をお迎えしてまいります。
どうぞ皆さま、お元気でよい年末年始をお過ごしくださいませ。
2021年1月18日(月)〜1月30日(土)
軽部武宏展「ヤマピカリャー《山で光るもの》」

© Takehiro Karube
ギャラリーハウスMAYAでは新作のペインティングを、
MAYA2では偕成社より刊行の絵本「ひみつだからね」の原画を展示します。
「ヤマピカリャー」とは、西表島で使われていた用語で、
「山で光るもの」という意味。
古来より、島の人々は山奥に目の光る何かがいる事を知ってはいたけれど、
それが何なのかは確認出来ずにいたそうです。
1965年にイリオモテヤマネコが新発見されると、「ヤマピカリャー」とは、
このヤマネコの事だったのではないかと推定されました。
毎年訪れている西表島の大自然の空気感や、
ヤマネコを中心に広義で山奥に潜むもの達の蠢きや気配を
表現した作品を展示します。
1969年、東京都に生まれる。画家。
第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。個展、グループ展にて作品を発表している。
『のっぺらぼう』(杉山亮・作、ポプラ社)で第16回日本絵本賞及び読者賞、
『ばけバケツ』で第23回日本絵本賞受賞。
主な絵本の作品に『いいないいなこのおうち』『いいないいなあのおうち』(ともに小学館)、『おたまさん』『こっそりどこかに』(ともに長崎出版)、『ちょうつがいきいきい』(加門七海・作、東雅夫・編、岩崎書店)、『まんげつのこどもたち』(イースト・プレス)、『大接近!妖怪図鑑』『大出現!精霊図鑑』(ともにあかね書房)、『ながぐつボッチャーン』(WAVE出版)ほか多数。
2020年12月7日(月)〜12月20日(日)
五月女ケイ子・乙女の逆襲展2
「乙女の逆襲展」から5年。ついに続編やります。パート2です。
心の中のヌンチャクを握りしめ、肉を食らい、酒を飲む。
「清く正しくたくましく」
毎日がんばっている乙女たちを応援する展覧会です。
イラストレーター、コラムニスト、脱力劇画家、役者的活動。
1974年山口県生まれ。横浜育ち。大学卒業後、独学でイラストレーターに。
イラストを担当した『新しい単位』(扶桑社刊)が30万部を超えるベストセラーとなりアジア各国でも発売。図工の時の画材で描くそのイラストは、一度見たら忘れられないインパクトと脱力感がある。2013年リリースされたLINEスタンプもその独特なタッチとシュールさでいまだ大人気。2016年3月には、アニメバージョンの『わりと動く!五月女ケイ子スタンプ』も発売された! 作品集『五月女ケイ子ランド』(宝島社刊)、また『親バカ』(マガジンハウス刊)など子育てをテーマにしたものも多数。2015年TOKYO DESIGNERS WEEKSの『北斎漫画インスパイア』展のミラノにも出展。ももいろクローバーZ『親子祭り』のグッズデザイン、back numberの『オールナイトニッポン』の番組特製カルタなどグッズデザインも大人気。舞台や映画、テレビ、ラジオなど様々な分野に活動の場を広げている。
http://www.keikosootome.com/
【情報変更しました!】
初日7日、12日(土)、13日(日)、19日(土)、最終日20日(日)の五日間は事前予約制とさせていただきます。
現時点では上記以外はご予約なしでお出かけいただけます。
また、混み合った場合は入場制限させていただき、少々外でお待ちいただくこともあるかもしれません。
小さなギャラリーですので、ご理解とご協力をいただけますようお願いいたします。
皆さんに五月女さんの展覧会を愉しんでいただけるよう、工夫できることを考えてまいります。
情報は更新することがありますので、MAYAのSNS(twitter/instagram/Facebook)で合わせてご確認ください。
◯1枠 30分/5~6人迄
◯時間厳守でお願いいたします。
◯次枠のお客さまをお迎えする前に換気と場内の消毒をするため、実際に絵を見ていただける時間は30分弱とお考えください。
メールでご予約のうえ、お出かけください。
◯ご予約受付中!
galleryhousemaya@gmail.com
以下をお知らせください。
・メールの件名:五月女ケイ子展予約
・お名前(フリガナ)
・予定人数(1メールにつき2名様迄。お2人の場合は御同伴者のお名前もご記入ください)
・お電話番号(当日ご連絡可能な番号でお願いします)
・ご希望の日にち(7・12・13・19・20日)と
時間(11:30から30分単位で、最終受付は平日18:30/土日は16:30)
第一、第二、第三希望までお知らせください。
ご希望の時間のご予約がとれない場合もあります。
メールには必ず折り返しご連絡をさせていただきますが、こちらから返信がない場合は何らかの手違いの可能性もありますのでご連絡ください。
また、営業時間外のメールには、すぐにご返答できない場合もありますのでご了承ください。
当日は、マスクの着用と、ご入場の際の手指の消毒をおねがいいたします。
(MAYAの「新型コロナウイルス感染症への対策」については コチラをご覧ください。)
ご面倒をおかけいたしますが、どうぞご理解ご協力のほど、よろしくおねがいいたします。