2016年10月17日(月)〜10月29日(土)
味戸ケイコさんと平岡淳子さんによる2年ぶり2回目のコラボレーションです。
今回の展覧会は、味戸さんは詩を読まずに絵を描き、平岡さんは絵を見ないで詩を詠むという同時進行で制作。お二人がそれぞれに思い描く「夕暮れの少女」の世界が並びました。

© Keiko Ajito
どこまでが海でどこからが空なの 魚と鳥は知っているのね

© Keiko Ajito
満月が雲に隠れはじめると 耳たぶがぽっと熱くなってる

© Keiko Ajito
行き先を泪に訊ねる わたしから離れたいだけ落下するだけ
深い闇と柔らかな光のグラデーション。静かに佇む永遠の少女。絵を前にした人の寂しさや哀しみにそっと寄り添うような味戸さんの世界は、永い間多くのファンを魅了し続けています。
センチメンタルな秋のひととき、平岡さんが紡ぐ、優しく心に浸透してゆくような言葉と共に豊かに広がるイメージをお愉しみいただきました。