前回は2018年ブラッシュアップ講座selection「傘とストライプ」。
冨田さんの2回めとなるMAYAでの展覧会です!
「シャツの皴にはその日1日の行動や気持ち、あるいは下心なんかが残っている気がする。
脱ぎすてるとぬるりと体温と共に立ち上って、励ましや後悔なんかの新たな気持ちをを呼び起こす。
本当に微かな印なので、気がつかない人も多いでしょう。
気づいてしまった私はそれを絵に残すことにしました。」
これまでの「繰り返し袖を通され、洗濯後にハンガーにかけられた服」から、
「人の温もりや、気配が残る脱衣直後の衣服や下着」へ。
同じモチーフでも佇まいの異なるものとなって描かれました。
馴染んできた頑丈なデニム、繊細なレースの薄衣、パリッと糊の効いたワイシャツ…
描きわけられた質感を前に、触覚が刺激される感覚を覚えた方もいらしたのではないでしょうか。
画材はリキテックス。60cmx90cmのパネルはご自身で制作されたそう。
ほぼ実物大に描かれた8点の作品は、力強い説得力で空間を演出していました。
通りがかりの方が度々ギャラリーにおでかけくださり、外を通る人の眼もまた大いに惹いていたようです。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tomita-y
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