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末原翠展「FACTORY」

2014年7月14日(月)〜19日(土)
sueharamidori
大きな反響があった初個展から約2年、装画のお仕事やグループ展などで着実に腕を磨いてきた
末原さんの個展です!
直前まで加筆したり新たに描き直したりと、じっくりと制作された新作17点を展示。

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見つめていると心の奥が小さくざわつく、不思議な景色を鮮やかな強い色調で描く末原さん。
風に揺れる草木や陽光がきらめく水面など、ここ最近は自然の風景が印象的でしたが、
今回は彼女が心惹かれるという『FACTORY=工場』をメインテーマに硬質なイメージの作品が
多く並びました。

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末原さんは「自然」を描く際に草木や水などの質感の追求するのは無限に続けられると感じる程
面白い、とおっしゃいますが、工場やビルディング、飛行場といった人工的な風景を描く作業は
リアリズムとファンタジーのバランスを究めてゆく、そして末原さんが描きたい風景について
改めて考える貴重な時間だったようです。

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旅が大好きな末原さん(旅行記をまとめたスケッチブックもご覧いただきました)。
制作の際には、ご自身で撮影した写真を元に、足したり引いたり構図を編集されるそう。
真夏の白日夢のような、妖しく美しい風景をご覧いただきました。

末原翠artistページ

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装画コンペvol.14

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compe

応募作品は,郵送も直接搬入も29日(火)まで受け付けております。
暑い中をお出かけくださる皆さまは、どうぞくれぐれも気をつけていらしてください。
ご応募お待ちしております!

応募要項

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bittersweet

MAYA装画コンペ受賞者selection #1 
2014年6月16日(月)〜6月21日(土)
bittersweet

MAYAの装画コンペでは受賞後に、装画や文芸誌や新聞連載小説などの挿し絵など
目覚ましい活躍を見せてくださる作家が数多くいらっしゃいます。

今回、過去13回累計78人の受賞者の中から、画材や表現方法は違っていても何処か共通する
テイストを持つ3人が「bittersweet」というキーワードで描きました。
甘さの中に、ほんのすこしだけ毒気を含んだ少女の世界。
児童書、翻訳、ミステリー、ホラーなど幅広いジャンルの書籍装画
を手がける3人のお仕事も
一緒に
ご覧いただきました。

松倉香子(vol.10 MAYA賞)
https://www.gallery-h-maya.com/artists/matsukurakaori/

「空という場所に…」© Kaori Matsukura

「ララララ」© Kaori Matsukura

「また、朝がくる」© Kaori Matsukura

「また、朝がくる」© Kaori Matsukura

「あじさいと症候群」© Kaori Matsukura

「あじさいと症候群」© Kaori Matsukura

村松葉子(vol.8 準グランプリ)
https://www.gallery-h-maya.com/artists/muramatsuyoko/

「鳥籠婚式」© Yoko Muramatsu

「鳥籠婚式」© Yoko Muramatsu

「お出迎え」© Yoko Muramatsu

「お出迎え」© Yoko Muramatsu

「参列の皆様(お花)」© Yoko Muramatsu

「参列の皆様(お花)」© Yoko Muramatsu

山田緑(vol.4 高柳雅人賞)
https://www.gallery-h-maya.com/artists/yamadamidori/

「すもも」© Midori Yamada

「すもも」© Midori Yamada

「パプリカ」© Midori Yamada

「パプリカ」© Midori Yamada

「つるれいし」© Midori Yamada

「つるれいし」© Midori Yamada

 

 

 

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アンヤラット渡辺展「旅とSKETCHBOOK」

2014年6月9日(月)〜6月14日(土)
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かつてはバンコク、シドニーで暮らし、日本に帰ったいまも旅が大好きで
頻繁に世界各地を訪れるアンヤラット渡辺さん
梅雨空を吹き飛ばすような、明るく元気いっぱいな方でした。

© Aunyarat Watanabe

© Aunyarat Watanabe

「チュニスのメディナ」
チュニジアの首都チュニスには、おもちゃ箱のような摩訶不思議な旧市街メディナがあります。
土産物屋、ミントティーのカフェ、ランプや、香水の店が
ひしめきあって、まるで迷路のよう。

昨年はアメリカで絵本『Maaaps』が出版されました。
Maaapsとは「ただのMapでは語り足りない、世界のたくさんの場所を表現する地図」として考えられた
アンヤラットさんによる造語。
さまざまな都市に暮らす人々、建物などの名所、食べ物…etc.が地図に散りばめられています。
アンヤラットさんが訪れた街に紛れ込んで「火星」の地図もあったりします。
そして巻末には、手にした人が自分の旅を描き込めるページも!

© Aunyarat Watanabe

© Aunyarat Watanabe

「スパイス売り」
イスタンブールのスパイスマーケットはとてもカラフル。
丁寧に積み上げられてディスプレイされたスパイスたちは、まるで絵の具のパレットのように綺麗です。

まるでスパイスマーケットのように、カラフルでエネルギッシュなアンヤラットさんの作品。
絵本は、オイルパステルで描いたパーツをPhotoshopでレイアウトしてデータ入稿したそうです。
今回展示した作品はすべて、絵本の中のさまざまな場面を新たに一枚の画面に描き直したものでした。

© Aunyarat Watanabe

© Aunyarat Watanabe

「カッパドキア」
トルコのアナトリア高原、キノコ岩の林立する不思議な大地。
地層が長い年月をかけて風で浸食され、まるで絵本のような奇妙で不思議な景観を作り出しています。

度々質問されるペンネーム「アンヤラット」とは、タイの女の子のポピュラーな名前なのだそう。
自ら『食欲旺盛、旅と世界遺産をこよなく愛すイラストレーター』とおっしゃる通り、
普段は料理や食材をテーマにした絵もたくさん描かれており、端々に逞しい生命力を感じる
アンヤラットさんの展覧会でした。


アンヤラット渡辺artistページ
https://www.gallery-h-maya.com/artists/aunyaratwatanabe/

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休廊のおしらせ


2014.6.22(日)〜2014.7.13(日)

上記期間中のご用件はメールで承ります。

休み明け、7月のスケジュールはこちらです。
7月14日〜19日 末原翠展「FACTORY」
7月21日〜26日 大野博美展「stream」
7月27日〜29日 装画コンペvol.14応募作品・直接搬入(郵送による搬入は7月21日〜29日)

どうぞよろしくお願いいたします!

2014june

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小林由里展「レトロ・モダン」

2014年6月2日(月)〜6月7日(土)
yurikobayashi
小林由里さんもMAYAとは永いお付き合いしている作家の一人です。
前回の個展は22年前(!)。童画をずっと描き続け、近年は大きな作品を描くことも
多かったそうです。今回は「イラストレーション」を意識して小品が並びました。

「横浜 山下公園の埠頭」© Yuri Kobayashi

「横浜 山下公園の埠頭」© Yuri Kobayashi

「文化人形」や「きいちのぬりえ」を彷彿させる愛らしい少女が動物たちと共に
東京近辺の名所や下町を観光案内しています。

「けんけんぱ」© Yuri Kobayashi

「けんけんぱ」© Yuri Kobayashi

こちらは懐かしい子どもの遊びシリーズの一枚。
ほかには、大なわとびや電車ごっこ、花いちもんめ、など。
(いまの子どもたちもこんな遊びをしているのでしょうか…?)

「魚屋さん 三四郎」© Yuri Kobayashi

「魚屋さん 三四郎」© Yuri Kobayashi

女の子のファッションや、描き込まれた細部も楽しかった小林さんの作品。
このキャラクターは、もとはデジタルで年賀状のために描いたのがきっかけで生まれました。
今回は透明水彩鉛筆を使って「レトロ」なイメージを強調。
この世界をさらに深めて,児童書などのお仕事にも繋げていきたい、とおっしゃっていました。

 

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7月21日(月)〜7月26日(土)
大野博美展「stream」

© Hiromi Ohno

© Hiromi Ohno

すれ違い、集い、近づいては遠ざかる。
見慣れた景色の中を流れ行く、季節と人々を描きとめました。

大野博美artistページ

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7月14日(月)〜7月19日(土)
末原翠展「FACTORY」

© Midori Suehara

© Midori Suehara

草や木を描くような自由な気持ちで、工場や機械やビルや乗り物、
人工的な曲線に包まれた風景を描きました。

暗いビルの片隅や工場の夜景・夕暮れに照らされたビルなど、
普段は気にも留めないような無機的なものが、とても綺麗に見えたり
奇妙に歪んで見えたり、いろいろと変化する瞬間を捉えたいと思いました。

今まで描いてきた自然の風景もあります。
今の自分の精一杯をだしてますので、是非ご覧ください。

末原翠artistページ

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小林万希子展「花留多~かるた~」

2014年5月26日(月)〜5月31日(土)
makikokobayashi
小林さんは尾道在住。
装画や新聞連載小説、文芸誌の挿し絵などのお仕事を手がけながら、
定期的に作品を発表されています。MAYAでは4年ぶり4回目の個展です。

「ハクモクレン」© Makiko Kobayashi

「ハクモクレン」© Makiko Kobayashi

書店でも目を惹いた『ミッドナイト・バス』(伊吹有喜/文藝春秋)や
そして、ぼくの旅はつづく』(サイモン・フレンチ・福音館)の装画や、
新聞連載小説「めだか、太平洋を往け」(重松清/地方紙15紙)挿絵といった
最近のお仕事原画と一緒に並んだのは、さまざまな季節、シチュエーションに咲く
』をモチーフに描かれた28点のオリジナル作品。

「ヤマモモソウ」© Makiko Kobayashi

「ヤマモモソウ」© Makiko Kobayashi

こちらはポストカードになった中で一番人気だった「ヤマモモソウ」です。
画材はオイルパステル小林さんの作品の特徴である白い輪郭線は、
マスキングではなく
擦筆を利用して丁寧に紙の地色を塗り残されたものです。
今回もまた職人的な技術で描かれた美しい原画を目の前に、多くのお客さまが
驚かれていました。

「雨宿り」装画 © Makiko Kobayashi

「雨宿り」装画 © Makiko Kobayashi

以前から、どことなく『和』テイストを感じる作品も多かった小林さんですが、
最近は時代小説の装画や挿し絵を描く機会が増えたとのこと。
「新しい仕事の扉がひらいた」ように感じているとおっしゃっていました。

小林万希子artistページ
https://www.gallery-h-maya.com/artists/kobayashimakiko/

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味戸ケイコ + 平岡淳子「五月のスカート」

2014年5月12日(月)〜5月24日(土)
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詩情溢れる美しい世界で永い間多くのファンを魅了し続ける味戸ケイコさん
24年振りとなるMAYAでの展覧会は、詩人の平岡淳子さんによる短歌との
コラボレーションをご覧いただきました。
お二人の出会いは、平岡さんが現在編集に携われ
る『詩とファンタジー』の前身、
やなせたかしさんが編集長をされた『詩とメルヘン』だったそうです。

© Keiko Ajito

© Keiko Ajito

追憶の道をたずねるように降る白いはなびら光の中に

© Keiko Ajito

© Keiko Ajito

 ここにある空気を愛と名づけたらたちまち息苦しくなるでしょう

© Keiko Ajito

© Keiko Ajito

月の光避けてこの道歩いてる見抜かれたくない想い抱えて

© Keiko Ajito

© Keiko Ajito

もう何年海で泳いでないかしら足のつかないところに行きたい

静かに、センチメンタルに、優しく、甘く、強く。
約200の短歌から、味戸さんが20首を選び、豊かに広がるイメージを集めて
16点の絵が生まれました。
味戸さんは、これまで同様に鉛筆水彩の作品に加えて、
今回は初めてコンテと水彩で描かれてみたのだそうです。
それぞれの画材による、夜空や闇の『黒』の質感の違いをご覧いただきました。


二人の世界が交差することで、1足す1が2となるのではなく、
10となり、100となるような表現をしたかったとのこと。
言葉がビジュアルを更に色濃くし、ビジュアルが言葉をより深めてゆく、
そんな感覚を味わっていただけたのではと思います。

平岡淳子さんのブログ『星くず朗読会

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