2011年11月28日(月)〜12月3日(土)
2003年に装画コンペvol.3グランプリを受賞された武田さんの8年ぶり、受賞者展以来の個展です。
静かに内面に語りかけてくるような叙情的な世界を描き、多くの装画や挿絵を手がけて活躍されています。
今回はMAYAとMAYA2の2つのスペースを使ってボリュームのある展示をご覧いただきました。
MAYAでは彼女が愛する数篇の物語をモチーフにした新作を。
駆け戻るとき、頭の中で何を思ってたかわかるか、キャス?水を蹴散らして走るところだ。
目を閉じて、どこか遠くを漂うように、何か願うように、踊っていました。
チョコレート色の瞳は静けさで満たされ、僕には見えないどこか遠くをみつめている。
レース編み作家は黙祷し、ホルン奏者はホルンを吹く。その音は遠く森まで響いてゆく。
MAYA2では新聞連載小説「神の手」(久坂部羊著/北日本新聞・長崎新聞他)の
挿絵を中心に100点以上の花の絵を展示しました。
薔薇、芍薬、睡蓮,チューリップ、芥子…さまざまな種類の花々が描かれましたが
すべてご自身で撮影した写真を元に描かれたのだそうです。