岡田里展「少女風」

11月21日(月)〜11月26日(土)

勢いに乗っている岡田さんのMAYAでの個展も4回目、いままでとは少し趣向を変えたプレゼンテーションがされました。
タイトルの「少女風(しょうじょかぜ)」とは、雨が降る前にそれを告げる風のこと。

「アネモネ」(銅版画)

岡田さんの描く植物、花々、少女などの姿は最近ではいろいろな媒体で目にする機会が増えました。銅版画での表現はますます研ぎすまされ、安定した技量がうかがえます。



ちょうちょさん
「羽根が広くて疲れちゃう。鳥さんはちょっと小さくていいわね」
鳥さん
「腕を動かすって疲れるねぇ」

お仕事では「婦人公論」の「消費な日々」(酒井順子)の挿絵で発表してきましたが、展覧会では初お目見えだったのが色鉛筆画。ヴィヴィッドな色彩で一段と華やかさを増した彼女の世界は、まさに百花繚乱といった風情でした。


銅版画のうち3点は大きく引き延ばして布地に出力。ニードルで刻まれた繊細なラインはそのまま拡大され、迫力のある空間をつくります。また、銅版画とドローイングをコラージュしたデジタル作品は、以前「パピルス」(幻冬舎)で掲載されたもの。
新たな表現方法にも意欲的に取り組み、今後の更なる可能性が感じられた展示でした。

岡田里web site はこちら

2004年4月個展「霾 (つちふる) , 2002年12月個展「わきたつ煙」

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