岡田里展

「わきたつ煙」

'02.12.02(月)〜 12.07(土)



オリジナルグッズの制作にも力を入れている岡田さん。今回もロール・マンガやTシャツ、ハンカチ、赤ちゃん用まえかけ、ミトン、そしてトイレットペーパーなどユニークなアイテムが並びました。MAYAでは2000年に続いて2回目の個展です。



『明日葉』

一昨年の個展で展示した『グロリオーサ』という花を描いた作品。
ちょっと不思議なシチュエーションを画面全体に描きこんだ可愛らしいものが多かった岡田さんの作品の中でも、独特な視点で[花]を捉えた、その凛とした美しさは異彩を放ち、大変印象的でした。

今回は「花を描くのは楽しい」という岡田さんが、様々な植物をテーマに銅版画を制作。描かれたのは、アケビ、コスモス、ニゲラ、フランネルフラワー、みかんの花、ステルンクーゲル…など馴染みのあるものから珍しい種類までバラエティ豊かで、まるで植物図鑑を開いたかのようでした。



それらの作品は、お家の庭に咲いているものであったり、花屋さんで見つけて買って帰ったり、または熱帯植物園でスケッチしたり…と、すべて実物を目の前にして描いたのだそうです。
一風変わった岡田里式ボタニカルアート。可憐に、ときには力強く、岡田さんが出会った花たちの美しく生命力に溢れた姿がそこには焼き付けられていました。

ホームページでも連載中の[森山たけお]という、34才、中肉中背の独身男性を主人公にしたマンガもその妙…な魅力でファンが急増中。
植物のシリーズが不思議な二枚目系とすれば、[たけお]は天然三枚目系?岡田さんの持つ様々な顔を見ることの出来た一週間の展覧会でした。

岡田里ホームページ http://www.h5.dion.ne.jp/~satono/



BACK