遠藤拓人展「侘助」

2009年2月23日(月) - 2月25日(土)


装画コンペvol.4で受賞以来、企画展などにも参加してくださっている遠藤拓人くんの2回目のMAYAでの個展です。本の装画、文芸誌や新聞小説の挿絵など大活躍中ですが、最近はお仕事でも時代小説の挿絵を描く機会が増えたそうで、今回の展示を考えられたとのこと。毎日着物姿(お似合い!)でお客さまをお迎えしていました。


雪闇に迷う
「雪闇に 道を失い たたずめば わが行く末と まごう様かな」



タイトルの「侘助」とは椿の一種。 雪里に迷い込んだ一人の侍が妖女と出会い、そこで見たのは夢か現か・・・そんなオリジナルの小説の挿絵という設定で作品が描かれました。



  月下桜
「宵闇に 嘯く月の 白妙は 夢から夢へと 誘う幻」



最初は「正統派の時代ものを描こうと思った」そうですが、もともと“妖し”かったり、“怪し”かったりする表現を得意とする遠藤さん。魑魅魍魎の世界が美しくドラマティックに創られています。



闇と戯る
「そは誰か 尋ねし童の 傍らに 百鬼夜行と 暁の影」



時代ものを描くにあたり、たくさんの日本画や浮世絵を研究したそうで、好評だった上の作品は北斎漫画を参考にしたとのこと。
ファンタジー、ミステリーなど幅広いジャンルでお仕事をしている遠藤さんですが、今後は時代ものの描き手としても注目を集めそうです。

■2007年11月個展 「白蛾に燃ユル書」
http://www.artakuto.com/

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