また、私共ギャラリーでも「時代もの」を描きたいという若いイラストレーターが近年非常に増えてきたことを目の当たりにしてまいりました。

「時代もの」と一言でいっても、そこには多種多様な切り口があります。
懸命に生きる市井の人々、 忠義を第一とする武士の世界、
さまざまな情愛のかたち、 強くしなやかな剣豪たちの姿・・・
私たちは小説を通して過去の時間を遡り、深い共感を覚えたり、さまざまな局面での解決のヒントを得たりしているように思います。

この展覧会では、装画や挿し絵で活躍中のベテランから、今後の活躍が大いに期待できる若手イラストレーターの方たちに「特別な一冊」を選んでいただき、物語への思いを込めつつ、それぞれの豊かな個性と持ち味で描いていただきました。