林陽子展「ANOTHERLAND」

2008年11月17日(月)〜11月22日(土)


林さんのMAYAでの展覧会は2002年、2004年に続いて3回目。これまではケルト文化からインスピレーションを得て作品制作をされていましたが、今回は敢えてケルトにこだわらずに「不思議の世界」が自由に描かれました。


「mellow night」



林さんの作品は一版多色刷りの銅版画。以前の作品でも使用するインクの鮮やかなブルーが印象的でしたが、今回はさらにカラフルになり画面が明るく華やかな印象となりました。



「hummingbee」



細部まで丁寧に描き込まれた作品を見ていると、ふっと湿り気を帯びた草木の香りが鼻腔をかすめたような感覚を覚え、いつしか自分もまた森の深くに迷い込んだような気持ちになります。
そんな世界へ誘ってくれる森の住人たちは、ユニークで可愛く、ほんの少しの毒気がまた魅力的。様々な姿で、以前に増してイキイキと描かれた彼らからは物語がみえてくるようで、林さんご自身もいくつかのお話のアイデアを温めていらっしゃるようです。



「autum branch」



展示の度に、林さんのつくる不思議な世界に魅了されたファンを増やしている模様。今回は銅版画以外にも、ドライポイントで手彩色したもの、アクリル絵の具のみで描かれたものなどを展示し、好評。表現の幅がどんどん広がってく林さんの作品の今後の展開がとても楽しみな一週間でした。

2002年個展「ケルトの森」
2004年個展「ケルトの森II」

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