城芽ハヤト展「エデンの十一日間」

2008年5月7日(水)〜5月17日(土)


5月の爽やかなお天気が続いたなか、ギャラリーにも21点の作品が静かに心地よく風が吹き抜けるような空間を作っていました。本の装画や文芸誌の挿絵などで活躍中の城芽さんの3年ぶり、MAYAでは4回目の個展です。


「上枝のキャラコ」

タイトルにある「エデン」は、もともとは旧約聖書「創世記」に記された地上の楽園。城芽さんは「かつては誰もがいたところ。いまは各々の微かな記憶の中にだけ存在する失われた楽園」ということで描きたかった、とのことです。



「帰里」

並んだのは少年、女性、老人など、さまざまな世代の人々。彼らのバックグラウンドもまた、時代も場所もバリエーションに富んでいるように見えます。今回は「記憶の中の楽園」と共に「化身」というキーワードがあったのだそう。一点一点につけられたタイトルによって、最初に捉えたイメージの更に奥にある物語を感じることができました。



「川泊り」

作品のモデルは?という質問を受けることが多かったようですが、特定の人物を描いているわけではないとのこと。まず最初に瞳を描くと、徐々にその人物像が浮かびあがってくるのだそうです。彼らもまた城芽さんの記憶の中のエデンの住人なのでしょうね!

http://www.peacecard.com/jome.html
2005年6月個展「若葉のころ」
2003年9月個展「風が吹く」

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