谷口愛展「おやゆびひめ」

2008年3月10日(月)〜3月15日(土)


2005年以来、定期的に東京での発表を続けている谷口さんの展覧会です。アンデルセンの「おやゆびひめ」を描いたオリジナルとお仕事で描かれた児童書の装画と挿絵の原画が並びました。


「お皿のお池で」

花の中から生まれた親指くらいの小さな小さなお姫さまが、様々な困難を乗り越えて花の王さまと結ばれる「おやゆびひめ」の物語。さまざまな絵描きの手によって絵本となり、世界中で長い間愛されている童話の世界が谷口さんの絵で表現されました。陰影に富んだ画面とアクリル漆喰などで作るテクスチャアが魅力的です。


「花の王さまと花の都」

 
谷口さんはこれまで、一見クラシカルな画面の中にウイットのある仕掛け…といった作品を沢山描いていらっしゃいました。その際のモチーフは動物が多かったのですが、前回の展示以降、児童書や絵本関係のお仕事が急に増えたことから人物をメインにした作品が多くなったようです。
DMの作品も「絵本をつくりたい!」(成美堂出版刊 → Amazon)の中の『作家が描く名作』というチャプターで紹介されたものでした。
これからは子ども向けの本だけでなくジャンルを越えて仕事をしたい、とのことです。


「ピーターと影泥棒」装画・上下巻(主婦の友社発刊→ Amazon

こちらは昨年『ピーターと星の守護団』に続いて出版されたピーターパン・シリーズの装画。他に挿絵・広告用ビジュアルも手掛けられています。なぜ空を飛べるようになったか…といったピーターパンのさまざまな謎が解きあかされていくファンタジー文学。ディズニーによる映画化も決定したそうで、大人も気になる1冊です!

この展覧会は3月20日から4月22日まで「ミキモト名古屋店」地下1階(名古屋市中区栄3-15-37)でもご覧いただけます。

■谷口愛web site
■2006年10月個展「愛好家たちのいる情景」
■2005年2月個展「街の標本箱」

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