女性向けの書籍や雑誌、化粧品会社やアパレルの広告などで活躍中のKAYO AIBAさん。MAYAでは4年ぶりの個展ですが、ますますパワーアップ！という感のある展覧会でした。

「恋するカノジョ」 OZ magazine（スターツ出版）連載より

OZ magagineの連載では毎回、恋する女の子がテーマに制作されていましたが、約30点並んだ彼女たちの表情には各々に実在感とキャラクターがあり、10代後半から20代の女の子の持ついろいろな顔を見ることができました。

「秋の気配が深まるなか、心地よい幸運の風を感じて」 Miss みの Happy Horoscopeより

　 　　　　　　

これまでバストアップのポートレイト作品の印象が強かったように思えますが、今回展示した作品を見ると、女の子とそのシチュエーションまで見せるお仕事も増えてきたようです。でもやはり、制作していて一番楽しいのは「顔」を作るときなのだそう。

「静音」 T.I.S.2007公募・審査員賞受賞作品

　 　　　　　　

ミシンを使って線を引き、さまざまな素材の布などを使って色をつけるという技法のイラストレーターは現在増えてきましたが、女性をテーマに制作するということで考えるとKAYOさんはその先駆けといえるかもしれません。もともとはモノクロームの作品を制作していたKAYOさん、昨年TISの公募で受賞した作品も彼女のルーツを彷佛させる作品で、今後はこうしたタイプでも仕事を拡げてゆきたいとのことでした。 ■http://www.kayoaiba.com/ ■2003年個展「Lovely 2003」

無断転載・利用禁止　Copyright (C) MAYA Co.,Ltd. All rights reserved. GALLERY HOUSE MAYA