装画を描くコンペティション Vol.5 受賞者展

2006年2月13日(月)〜2月18日(土)

第5回(2005年夏審査)受賞者6人の展覧会です。MAYAとMAYA2の二つの会場を使って受賞作を含む新作を展示いたしました。
これまでの受賞者たちの目覚ましい活躍(装画、新聞小説挿絵、カレンダー等)は主催する私共にとって大変嬉しい励みとなり、装幀という仕事の場で注目されるきっかけの一つとしてこのコンペティションが存在できることに大きな喜びを感じております。
今後も確実に仕事に結びつけてゆける新しい才能をご紹介できますことを期待して、コンペティションを続けてゆきたいと考えております。

各受賞者のプロフィールと作品紹介はこちらへ

Vol.6 応募要項(2006年7月開催)


グランプリ/多田順個展 @ GALLERY HOUSE MAYA


「真夏の詩人寮」
今回が初個展でありながら同時期に2ケ所で展示があった為、この数カ月は制作三昧の日々だったという多田さん
グランプリ受賞作の著者チャールズ・ブコウスキーの短編から想を得て制作した13点はモノトーンで統一され、不思議な緊張感が漂う印象的な空間を作っていました。

全て銅版画、ドライポイントという技法で制作されています。


準グランプリ+ 審査員賞 5人展 @ MAYA2

準グランプリ/上路ナオ子



「マレーグマ届く」
受賞作の犬をはじめ、さまざまな動物の表情をのびのびと魅力的に描く上路さん

程よい脱力感が心地よく、アクリル絵具の色彩と大胆な構図がMAYA2の空間に鮮やかに映えていました。


緒方修一賞/大野八生


「異人達との夏」は受賞作を含む3点の連作で。同じく山田太一原作の「早春スケッチブック」もまた、ひっそりと何気なく存在する草花や虫たちへ向けられた大野さんの愛情深い視線で描かれました。


「早春スケッチブック」


BUFFALO. GYM賞/平岡瞳


今回の最年少だった平岡さんは、繊細な情感に満ちた作品5点を展示。水彩木版画に部分的に色鉛筆を使用して制作されています。胸の奥にある郷愁を誘うような、静かな雰囲気を持つ作品です。


「虹色の風」


福田美知子賞/石正充


これまで粘土を使った立体やパステル画などの制作もしていた石正さん。今回は受賞したデジタルのシリーズで展示。シンブルでありながら、行間から滲むようなリリシズムが感じられます。
http://www.geocities.jp/hr1403


「まつもとさん」



作田えつ子賞/くまあやこ


近頃は装画のお仕事を手掛け、いろいろな場面で見かける機会が多くなってきたくまさんが描く犬たち。擬人化されていたり、物語の一場面のようであったり…まるで作者の分身のようなユーモラスでキュートな作品でした。


「ブラウニー」


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