恐るべき子供たち　ジャン・コクトー／著　（1929年）
Les Enfants Terribles

二歳年上の姉エリザベートと弟のポールは、世間から隔離された部屋で愛し合い、傷つけあいながらも二人だけで生活している。
しかし、悪魔的魅力をもつポールの同級生ダルジュロスなどの他者との関わりによって姉弟の世界は崩壊し、カタストロフィへと向かって疾走してゆく。

近親相姦的な愛情がギリシャ悲劇を思わせる物語。ラディケの死後、阿片中毒となったコクトーが治療の最中、わずか３週間足らずで書き上げたといわれる。
1948年、ジャン=ピエール・メルヴィルによって映画化。

(C) Takakoto Yamamoto
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