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山福朱実

誠実な詐欺師 トーベ・ヤンソン/著 (1982年)
Den arliga bedragaren

お金は臭うと人はいう。それは嘘だ。お金は数字と同じようにきれいだ。臭うのは人間のほうで、だれもがそれぞれ隠された臭いをもっている。いやな臭い。怒ったり、恥じたり、怖がったりするとき、臭いは強くなる。

フィンランド海辺の町。常に「誠実」であるがゆえ人づき合いの悪い風変わりな娘カトリは弟・マッツと名前のない犬と暮らしている。
カトリは、たった一つの夢を叶えるために裕福な画家アンナの兎屋敷に住込み、賢明に、「誠実」であり続けながら収入を得てゆく。

ムーミン以後、No.1の傑作と名高い長編小説。

(C) Akemi Yamafuku
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