2019年7月1日(月)〜7月6日(土)
柿崎えまさんの5年ぶりの個展、連日たくさんの方におでかけいただきました。
今回のテーマ「12cm Life」とは・・・
「昨年たまたまマット・デーモン主演の映画「DOWNSIZING」(2017)を観たのですが、内容はともかく人間の身長を12〜13cmに縮めるという設定は私の記憶を呼び覚ましました。」
「小学生のころ、小人が主人公の物語「木かげの家の小人たち」(いぬいとみこ)や「床下の小人たち」(メアリー・ノートン)に夢中でした。もし私の目の前に小人がいたらどんなだろう、私たちサイズの世界の中でどんな風に生活しているだろう? あれこれ空想して、ミニチュアのおもちゃの道具やらグリコのオマケやらを、小人に出会うときに備えてお菓子の缶にため込んだりしたものです。」
「長らく忘れていた空想、ここに小人がいたら?
大人になって久しい今の私が、現代を生きる小人たちをロマンチックからちょっとブラックまで、思いつくままに描いてみました。」
技法についての質問を受けることが多かったようですが、
iPadで描いたものをプリントして、その後水彩絵具で彩色をしているそう。
会期中、iPadで実践して描いてみせてくださることも度々ありました。
サイズ12cmの人々と、彼らを取り囲む普通サイズの世界。
時にファンタジックに、時には風刺的に。
鑑賞者の想像力が大いに刺激された、えまさんの展覧会でした。