林陽子展「ANCIENT GARDEN」

2011年6月6日(月)〜6月11日(土)

林さんは「ケルトの森」というテーマで10年以上銅版画の制作を続けている作家です。
展覧会を重ねるたびに世界観はより濃密に深みを増し、瑞々しさを帯びてゆくように感じます。

「an innocence」

森の中に満ちた花や樹木の香り、動物や昆虫たちと共存する妖精たち。
以前に増してツヤやかで美しい色彩、女性的な柔らかさが増した一版多色刷りの作品や
グラデーションの美しいモノクローム作品など銅版画のさまざまな技法も見る事が出来ました。

今回はアクリル絵の具で描いた作品も数点展示。
今回販売したポストカード代金総額59,100円は日本赤十字社を通して
東日本大震災の義援金寄付されました。→義援金寄付のご報告

「gurdians」

個展の準備をしているまっ只中の震災で、一度歩みを止めてご自身が制作することについて
じっくりと思いを巡らす時間を持つことになったと林さんはおっしゃいます。
そうして生まれた作品は、静かな祈りのようでもあり、あたたかい希望を胸に感じるものもあり、
前に向かって進んでゆく林さんの強い思いを見受けられます。
梅雨の季節独特のムードをしばし忘れ、樹木や花々のパワーを全身に吸い込みたくなるような
心地のよい一週間の展示でした。

http://www.yoko-hayashi.com/

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