加藤あきこ展「月夜流星群」

2009年11月30日(月)- 12月5日(土)



加藤さんは現在ニューヨーク在住。
NYのアパレル・デザイン会社でテキスタイル・デザイナーとしてお仕事をしながらイラストレーションを制作。日本では今回が初めての個展です。レコードに直接描いた作品も展示しました。


「Detour」
The New Yorker 誌のコラム用に描いた作品。
1945年のフィルム・ノアールのアメリカ映画


アメリカのお仕事では、NYの週間文芸誌 "The New Yorker" でミュージシャンの似顔絵ポートレイトや映画をテーマにした挿絵を描いていらっしゃる加藤さん。
毎回スピードが要求されるそうで、最初に「グラフィックに、はっきりした感じで仕上げて」 とか「モノトーンでサスペンス風に、フィルム・ノアールの感じを出して」など、 アート・ディレクターからの具体的なヴィジュアルの指示を瞬時に的確に把握することが重要。それに従ってスケッチから提出までいつも2日半ほどで仕上げるそうです。


「Saturn : 土星」
宇宙の中にひっそりとたたずむ土星
フランスの画家オディロン・ルドン風に仕上げました


オリジナルとお仕事に使われた作品、トータル19点を展示。
アクリル絵具、ガッシュなどを使用して描かれています。
オリジナルでは月、星、動物などの自然界のモノと人間の融合…といったテーマで制作。
ファンタジックなテーマをアメリカのイラストレーション的な密度の濃さと、甘さ控えめなエッジの効いた表現で描いていらっしゃいます。


「Faun's Dream : 牧神の夢」
月を手に持って、遠くにある海を
夢みている牧神の絵です


「インスピレーションでパッと浮かんだヴィジョンを欧米的な空間処理で、色使いやエレメントを考えながら構成した」とおっしゃるオリジナル作品は加藤さんご自身が作家としてずっと突き詰めていきたい方向なのだそうです。

http://www.akikokato.com


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