山口哲司 ICHIZIKU 展「きりぎりすとにあり」

2009年10月19日(月)- 10月24日(土)



山口さんは和テイストのイラストレーションで、書籍、CDジャケット、ポストカード、ポチ袋など、さまざまな媒体で大阪を拠点に活躍されています。今回が東京では初めての個展となります。



テーマは「二十四節気」。
太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたもので、1年を24等分にし、その区切りに名前をつけたのを二十四節気(にじゅうしせっき)というのだそうです。

立春、夏至、秋分…など馴染みのあるもの以外にも日頃耳にすることは少ないけれども(ときどきニュースや天気予報で聞くこともありますね)、美しい言葉で季節の節目が表現されています。



「立冬」
この日から暦のうえでの冬となります。七五三の時期にあたり、神社では紅葉が盛り の中、手を引いてお参りする姿を見かけるころです。




奈良に生まれて豊かな自然に恵まれた少年時代を過ごされたこともあって、季節感ある植物や生物をテーマにするのは得意。

今回は、これまであまり描かなかった人物も絡め、24の言葉のひとつひとつが丁寧に読み解かれ描かれました。

制作の際にはアイディアの段階でたくさんの下絵を描かれたそうです。


「立夏」
この日から立秋までの間が暦のうえでの夏となります。お出かけしたくるような、気 持ちのよい風が吹く季節。かえるたちも鳴きはじめるころです。




今回展示した作品はすべて、布地用のアクリル画材で描かれています。

仕事の際は、デジタルで布目もしっかりと表現しつつ100%完成に近いラフを作られているのだそうです。
デジタルでも手描きでも大きな違いがないものを制作し、クライアントの要望によってどちらでも対応されているとのことでした。



「秋分」
秋のお彼岸です。この時期に合わせたかのように、道ばたでは彼岸花がいっせいに咲 きそろいます。また、ツバメが旅立つころです。



http://www.ichiziku.net/


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