昨年11月より、タイトなスケジュールの中でハードな課題をこなし、共に刺激を受けたり激励し合ったりながら「装画」に向き合ってきた17人。 レクチャーや実践的な課題を通して「装画とは何か」を学び個々の表現をブラッシュアップしてきた講座修了展です。 多くの出版関係者やブックデザイナーの方にお出かけいただき、会期中はさまざまなアドバイスや意見に触れることができたようです。 展示終了後、書籍の装画などのお仕事に繋がった、コンペティションで受賞した！…などウレシイご報告も多く、今後の活躍が非常に楽しみな作家たちです。 ■参加作家 相澤泉水　小川メイ　上村奈央　ササキエリ 柴田純与　下田ゆきえ　白石さちこ しんやゆうこ　鈴木美貴子　楯川友佳子 成田君子　服部加津子　バンチハル フクバリンコ　森由香里　宮木ミチル　山下以登

2月17日の講座の模様

■講師 片桐淳一氏（玄光社『イラストレーションファイル』編集長） 「イラストレーション」誌に掲載されてきた「装幀とイラストレーション」をプロジェクタで投写。近年印象的だった装幀の数々を振り返りつつ、登場したブックデザイナーの方々によるさまざまな角度からの装幀論を抜粋。 ポートフォリオの講評。 丹治史彦氏（アノニマ・スタジオ・書籍+雑誌編集者） 1回目は、これまでに手がけられた多くの書籍を見せていただきながら出版までの経過をお話しいただきました。 その後、受講生全員のポートフォリオを閲覧しつつ、講評。 課題は 短編集「おめでとう」（川上弘美著）。 2回目は、課題作品を読んでどのように感じ、どういうイメージを描いたのかなど受講生一人一人が作品を前に話しながら合評。最後は、論理的な思考を超越して如何にして本の世界へダイヴィングするか…全員で実験的なことを交えながらのお話となりました。 鈴木成一氏（鈴木成一デザイン室・ブックデザイナー） 事前に全員のポートフォリオをご覧になったうえで、コンペティション形式の課題となりました。 課題とポートフォリオを講評いただきながら、担当編集者の方も一緒に審査。その結果、選ばれた宮木ミチルさんの作品が装画、挿絵となった本が3月に発売されました！ （下ヴィジュアル） 2回目の課題は、「体育座りで、空を見上げて」（椰月 美智子著）の装画。じっくりと一人一人に時間をかけて講評していただき、選ばれた森由香里さんの作品を使った装幀本を現在鈴木氏が作ってくださっています。

「あまんきみこ童話集」（ハルキ文庫・角川春樹事務所→amazon） 装画・挿絵／宮木ミチル ブックデザイン／鈴木成一デザイン室・西村真紀子（albireo)

もう一つの課題「体育座りで、空を見上げて」のデザインは出来上がり次第ご紹介いたします！ ■ 第一回ブラッシュアップ講座／次回詳細は夏頃に発表いたします。

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