楯川友佳子展「花とノスタルジア」

2007年10月15日(月)〜10月20日(土)


花の都フィレンツェの栄華と衰退がボッティチェルリの人生を通じて書かれた辻邦生氏の「春の戴冠」に感銘し、彼の地でフレスコ画の勉強をされてきた楯川さん。そうした経験によって、以前より制作されていた木版画作品にヨーロッパの香りが加わったようです。


「volo」



技法は木版画凹版技法。一色で刷った作品、多色刷り、刷ってから透明水彩や色鉛筆で手彩色したもの…といろいろな手法で展示されました。


「アザミ」


        
楯川さんの描くモチーフの多くが「花」。今回はそれに加えて多くの女性像や風景画なども並び、ニュアンスのある表情などが好評でした。


「とじこめる雨」


モダンな色彩や木版画特有の木目を利用した空気感の表現など…、静かに、けれども力強く印象に残る作品が並んだ展覧会でした。

http://www16.ocn.ne.jp/~yukako

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