古屋亜見子展「ルル・ベカの恋」

2007年4月16日(月)〜4月21日(土)


古屋さんの2年半振りの個展となる今回は絵と文章で表現した自作の物語「ルル・ベカの恋」を中心に、仕事の原画を併せて大小様々なサイズの作品が並びました。



ふと、開け放たれた扉から不思議な香りが漂ったので
少女は少年を無視して、家の中に戻ることにした

香りに誘われるまま、ある部屋に向かうと
そこには森ではみたことのない花が咲いていた

「なんて素敵な花」

花に一目惚れをした少女は、その部屋で午後を過ごすことにした

まるで猫のように奔放なルル・ベカの恋が始まる迄のささやかな物語。夢と現実の狭間を行き来するような登場人物、時が止まっているかのような空間の表現などは、まさに古屋さんの世界観が結集されたようです。



「クリスマス・ローズ」

        
使用画材はアクリルガッシュ。 叙情的に花を描いた作品は毎回好評で、前回の個展で発表した後には幾つかのお仕事へのきっかけとなりました。


「闇の戦い<3> 灰色の王」スーザン・クーパー著, 評論社
装幀/緒方修一


お仕事の大半が本の装画である古屋さん。今回の展示では原画とデザインされ一冊の本となった状態を、多くの方に興味深く見比べていただけたようです。

Amiko Furuya web site

2004年10月個展「詩的空間」

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