鈴木美貴子展「metal illustratuon」

2006年2月6日(月)〜2月11日(土)

「ペンのかわりに真鍮を、絵の具のかわりに私はアルミを手にとります。そしてゆっくりと絵ができていきます。するとツンとした金属がニコリとしだすのです。」
自らの作品をmetal illustration と名付けて制作をされている鈴木さん。今回が初の個展です。


これまではモチーフを一つずつ見せることが多かった鈴木さんですが、今回は一つの画面の中にいくつかのアイテムを配置することによって物語性を出した作品も多く展示されました。




素材は金属。下絵をもとに、糸鋸で切り抜いた幾つものパーツを一つに組み合わせることで作品が出来上がります。真鍮やアルミニウムなど各々の色味を活かして、また部分的に表面のツヤを消すなどの加工をすることで、モノトーンの絵のようなニュアンスのある風合いが生まれます。


最近の作品では部分的に着彩をすることも。表現の幅は今後もますます拡がりそうです。「金属を自在に操るイラストレーター」として、今後の活躍が期待される展覧会でした。

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