MAYAクリスマス企画展「FEMMES FATALES」 12月12日(月)〜12月23日(金)

ファム ファタール。 それは傲慢さ、極端なまでの自己中心性といった負の性格をある種の魅力に変えることができる力を持った不思議な存在かもしれません。 小説、映画、または歴史のなかで記憶に残っている彼女たちの彩なすドラマに今年は心をときめかせてみたいと思います。 自由に束縛されるものもなく生きてゆく事の出来る今は、「ファム ファタール」という存在は死語になりつつあるようです。 しかし彼女たちのもつ光と影の魅力は、私たちの中に限りないロマンと畏怖を呼び起こします。もしかしたらそれは、死や破滅といったリスクを含むがゆえ…かもしれませんが。 過去、逞しく激しく生きた彼女たちの姿は、いま21世紀に生きるわたしたちの眼にどのように写るでしょうか。

東 逸子／ユーディット、浅野勝美／マタハリ、網中いづる／ジャクリーヌ・ケネディ、石井みき／マグダラのマリア、井筒啓之／「甘い蜜の部屋」より藻羅（もいら）、宇野亜喜良／桜姫、小岐須雅之／楊貴妃、北見 隆／ジャンヌ・ダルク、木村タカヒロ／ボヴァリ−夫人、こみねゆら／イゾルデ、作田えつ子 ／オルランド、佐々木悟郎／ビリー・ホリデイ、スズキコージ／原始女、たなか鮎子／グエノヴィア、寺門孝之／「赤目四十八瀧心中未遂」より綾ちゃん、灘本唯人 ／おはん、 原マスミ／ジゼル、樋上公実子／椿姫、深瀬優子／「甘い蜜の部屋」より藻羅（もいら）、藤田新策／「インディアソング」よりアンヌ、山本タカト／撒羅米（サロメ）、吉田稔美／「パンドラの箱」よりルル