小林万希子展「微吟」

5月23日(月)〜5月28日(土)

展示した作品は20点、壁に掛かりきらないものもあったほどで、初個展とは思えない描きっぷり!をみせてくださった小林さん。広島県尾道市在住のイラストレーターです。


「裏庭」

重ねられたやわらかい色彩が心地の良い調和をみせる小林さんの作品。植物などを描く際には着物の柄などを参考にすることもあるのだそうで、どことなく「和」の香りの漂う、しっとりと落ち着いた世界が展開されました。
小さな声で詩や歌を口ずさむことを意味する「微吟」というタイトルは、制作中に浮かんできたもの。風景を描いていても、そこから音が聴こえてくるような表現がしたい、という思いがこめられているのだそうです。


使用画材はオイルパステル。水彩画のような美しいグラデーションは、色を拡げる際に布を用いることで生まれたものです。モチーフの輪郭など、ところどころに表れる白いラインは、紙の地色。それもマスキングをするわけではなく、フリーハンドで線を塗り残していくのだそうで、その職人的な技術力に多くのお客さまが驚嘆していらっしゃいました。



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