ちふみ展「乞フル女」

'05.02.07(月)〜 02.12(土)

まるで絵から抜け出してきたようなお着物姿で毎日ギャラリーにいらしていたちふみさん。作品一つ一つに添えられた短い詩(学生時代から書きためていたのだそうです)によって、女性ならでは…という情感のある世界がさらに拡がっていました。

夜毎
誰かに抱かれるのを
夢みて
空気を
抱きしめていた。


「あこがれ」




この身の裡は
すでに炭化して
暗赤い燠が
ちかちかしております。

いずれ
灰となり
パサリとくずれおちる
わが定めでございます。

「炎恋」


昔から近代の日本絵画が好きで強く影響を受けてきたとおっしゃるちふみさん。ギャラリーが昭和のムードに溢れた1週間でした。

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