益田ミリ展 「なにか足りない」

'04.11.15(月)〜 11.20(土)


雑誌ではエッセイや川柳の連載を持ち、出版予定の本が今後も目白押し…といま大活躍の益田さんの夏に続いて今年2回目の個展です。


[ そういえば見上げてなかった月なんか ]

[ 納豆をまぜる二の腕ゆれている ]

[ 不動産間取りをあてもなくみてた ]

少しづつ陽射しが冬の表情に変化してゆく中、人恋しくなったり、わけもなく淋しさを感じたりするのが秋。
そんな季節に、川柳とイラストレーションをしっとりと楽しんでもらいたい…展覧会前に益田さんはそんなことをおっしゃっていました。
雑誌や本の中でイラストレーションだけでなく、多くの女性が「そう、そう!」と大きくうなづき共感するような川柳やエッセイ、4コマ・マンガで注目を集めてきた彼女。
「なんだか淋しいカンジの句が多くなっちゃった!」とおっしゃる今回は、都会で一人暮らしをする30代女性のつぶやきが五・七・五のリズムで綴られました。切なくなったり、吹き出してしまったり、う〜ん!と唸ってしまったり…川柳を前にしたお客さまたちからも、さまざまな反応がみられた一週間でした。

これまでに何度も展覧会をしてきた益田さんですが、意外なことにドローイングをこうしたカタチで発表したのは今回が初めてなのだそうです。それらはすべてカメラを持ち歩いて日常的に撮りためたスナップを元に描かれており、画面に残された白が静かな余韻となって心に残るイラストレーションでした。

*新刊のおしらせ*
『昨日うまれた切ない恋は』
(メディアファクトリー/12月3日発売)
女の子たちのさまざまな恋のワンシーンをイラストレーションとエッセイ、川柳で。
『お母さんという女』
(光文社知恵の森文庫/12月7日発売)
身近にいるのに、なぜかよく分からない母親の微妙にずれている言動を愛情深く分析したイラスト・エッセイ。

http://www2.odn.ne.jp/47todoufuken/



BACK