朝比奈かおる展「森のなかから」

'04.11.01(月)〜 11.06(土)




現在絵本の出版に向けて準備をすすめている朝比奈さん。絵本の原画を中心に、オリジナルや仕事の作品をあわせて20点を展示しました。



女性らしい繊細な美しさと、ほのかに漂うストイックな雰囲気が魅力的な朝比奈さんの作品。
透明水彩の淡い色彩で細部まで丁寧に描き込まれた、花や果物、昆虫、鳥…といったモチーフは、やはりスティルライフばかりを描いたイタリアの女性画家、Giovanna Garzoni(1600〜1670)の作品を彷佛させます。

これまで装画や挿絵、小冊子などのお仕事をされていた朝比奈さんにとって、現在手掛けている「もりのにんぎょう」は、文章と絵の両方を手掛けた初めての絵本(文溪堂から出版予定)。
今回はその原画の一部である9点が展示されました。
ここしばらくは来年の出版に向けての制作にお忙しく、今週はギャラリーでもお客さまの合間をぬって、ほんの少し制作の過程を覗くことができました。

移りゆく季節、森に静かにぽつりと佇む愛らしい人形の姿が、強く心に残ります。そこには一体どのような物語が綴られているのでしょうか。
朝比奈さんのウェブサイトでは最新情報やその他の作品もご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。

http://www.geocities.jp/asak1226/

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